内閣支持率と日本のこれから
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先週末に安倍内閣の支持率調査が報道各社で行われた。
ネットで調べた各社の調査結果は次のようになっている。
朝日新聞:支持率41%、不支持率37%
共同通信:支持率44.9%、不支持率43.1%
日本経済新聞:支持率49%、不支持率42%
毎日新聞:支持率36%、不支持率44%
産経新聞:支持率47.6%、不支持率42.9%
読売新聞:支持率49%、不支持率41%
各社、数字はいろいろとあるが、共通しているのは、前回の調査(5月)と比べ、支持率は下がり、不支持率はアップしていること。各社は一様に「加計学園」問題や「共謀罪」の採決強行が影響したとみられる、と分析している。
このような内閣支持率の世論調査を見ていて、いつも思うのは、どれだけ信憑性があるのかということ。毎日と読売で13%も差が出ると、何か意識的に結果を操作しているのではないかと思ってしまう。
しかしこの数字を見ると、これだけ連続して問題を起しているのにも関わらず…と、信憑性を疑いながらも、下がったと言っているのにその支持率の高さに驚いてしまう。
15日の日刊イオで(瑛)さんが「共謀罪」のことを書いたが、これから日本社会は本当にどうなって行くのだろうと考えてしまう。
私は日刊イオで、「特定秘密保護法とカナリアの朝鮮人」(2013年12月11日、http://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/9b08721f063e95568e3721ee96e05b16)、「日本人への弾圧とカナリアの朝鮮人」(2012年12月12日、http://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/c16e566d99ccad06eaf3d52dc75e7a73)という文章を書いた。在日朝鮮人は一貫して管理・監視・弾圧されてきた。そしてそれは、日本人にも広がっていく。今までもそうだったが、おかみの気に入らない人たちはより露骨に管理・監視・弾圧されていく社会になるのだろう。
高校無償化から朝鮮学校が排除され朝鮮学校の補助金が不支給となるなかで語られたのが、「国民の理解を得られない」「県民の理解を得られない」ということだった。その言い分は、今も高い内閣支持率とある部分でつながっている。内閣支持率の結果は、朝鮮に対するイメージと同じように意図的に作られたものであるが、得体の知れないもの、侮れないもの、やっかいなもの、非常に怖いものだと思っている。
今の日本で首相が誰かに代わったからと、どれだけ社会が変わるのかという思いがある。しかし、毎日の36%でも読売の49%でも、その人たちは、本当に日本がこのままの方向で進んでいいと思っているのか、問いたい。(k)
※昨年末にフェイスブック上で行われた安倍内閣に対する調査では、「支持する」が5.0%、「支持しない」が92.6%という結果が出ている。各新聞の購読者別の調査というのもある(東京新聞読者の安倍政権支持率は「5%」、対する産経新聞読者では「86%」― 都内世論調査番外編)。