朝鮮のビールに酔いしれる【平壌発4】
広告
クムガンビール、キョンフンビール、リョンソンビール、ポンハクビール、平壌ビール…朝鮮にはさまざまな種類のビールがありますが、中でも代表的なのが大同江ビール。商品としては瓶が主流で、最近は缶でも登場したそう。生ビールもあります(ちなみに朝鮮では缶ビールのことを떼기식통맥주=テギシットンメッチュ、生ビールのことを가스맥주=ガスメッチュといいます)。
大同江ビールは主な原材料として麦と米を使っており、その配合によって1~7番に分けられます。上の写真にあるように、パッケージには番号のラベルがふってあります。商店などでよく目にするのは2番のビール。舌触りは柔らかく、ほど良いのどごしで飲みやすいため女性にも人気の商品です。
私はこれまで一切ビールがダメだったのですが(味が苦手なうえ、少し飲んだだけですぐに酔いが回る)このビールはなぜかすんなりと飲め、それを皮切りに日ごと信じられない成長率でビールに対する耐性がついていき、現在1リットルくらいはまあまあ普通にいけるクチになってしまいました。
さらには人生初の「ぷはーっビールがうまい!」という感覚を知ってしまい、今ではビールを飲むのが楽しみですらあります。冒頭に挙げた銘柄も、キョンフンビール以外はすべて飲んでみました。この変化に、以前の私を知っている先輩も目を丸くしていました。
そんな中、大同江ビールを生産している、その名も大同江ビール工場が「밀맥주(ミルメッチュ=小麦ビール/白ビール)」なる新商品を開発したというニュースが国内を騒がせています。
すっかりビール党になったタイミングで飛び込んできた朗報。いつから一般公開されるか気になります。「取材」と称して一足先に味わうことができないかと、今日もグラスを傾けながらひそかに企てています。(理)