狂乱的な「北のミサイル」騒動とブログ「平壌発」
広告
今日は9月1日。1923年の関東大震災から94年目に当たる日だ。大震災の時に数千人といわれる朝鮮人が日本の国家権力や民間人によって虐殺された。東京都の小池知事が虐殺された朝鮮人犠牲者を慰霊する式典への追悼文送付を今年からやめるとした。繰り返されてきた歴史修正のひとつ。
ここ数日、日本社会は「北のミサイル」で狂乱的に騒いでいる。あたかも明日にでも朝鮮が日本にミサイルを撃ち込むかのような報道を繰り返し、日本社会の「反北朝鮮」の熱気を意図的に高めている。
話は変わるが、現在、イオ編集部の(理)さんが平壌に滞在して記者活動を繰り広げている。大学を卒業してから初めての祖国訪問で祖国での記者活動も初めてだ。その(理)さんが、このブログで「平壌発」と題し、平壌での日々を報告している。8月29日のブログで、第18回となっている。
毎回、楽しく読んでいる。躍動的に綴っている文章を見ると、(理)さん自身が祖国での日々を有意義に、楽しく過ごしていることがわかり、こちらもうれしくなってくる。 そして過去に祖国を訪問した日々のことを思い出してしまう。
私も8年前、祖国・朝鮮を訪問した際に、「祖国訪問記」と題して祖国での日々をブログで綴った。09年6月29日から、本編が28本、番外編が8本の計36本にのぼる。8年前の訪問は2009年6月下旬から8月上旬まで、約40日の滞在で、平壌のみならず、地方都市、白頭山にも陸路で足を伸ばすなど、非常に充実した期間だった。
私のブログを読み返すと、一つひとつの文章は短くて写真も少なく、あっさりしている。しかし、(理)さんのブログは、一つひとつが長くて写真も豊富、内容が濃い。私と(理)さんの性格の違いが出ているのかもしれない。
「北のミサイル」を必要以上に騒ぐ日本社会の朝鮮像と(理)さんのブログに出てくる朝鮮の姿(私のブログもそうだったが)があまりにも違っていて、驚かされる。(理)さんの「平壌発」を読んで、また平壌に行きたくなってきた。(k)