高校無償化裁判―本日、東京で判決
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朝鮮高級学校を高校無償化の対象に指定しなかったのは違法として、東京朝鮮中高級学校(東京都北区)の生徒62 人が国を相手取って損害賠償を求めた訴訟(2014年2月提訴)の判決が本日午後、東京地方裁判所で言い渡される。
同種の裁判は全国5ヵ所で起こされている。7月19日、5ヵ所のうち初めて判決が言い渡された広島地裁では、原告(広島朝鮮学園、元生徒ら)の全面敗訴。しかし、続く大阪地裁では原告・大阪朝鮮学園の全面勝訴という判決が下された。
「文科大臣の判断は裁量の範囲を逸脱しておらず、不指定処分は違法ではない」という広島と、「教育の機会均等という無償化法の趣旨と無関係な外交・政治的理由で朝鮮学校を排除した処分は違法・無効である」という大阪。先立つ2つの裁判では司法の判断が真っ二つに分かれた。そして、3件目となる本日の東京地裁での判決。他地域で係争中の裁判に対する影響という側面からも、首都・東京での判断が注目される。
イオ編集部では、この間、東京無償化裁判をフォローしてきた(瑛)さんを中心に総力体勢で取材にあたる。私自身も、7月28日の大阪に続く判決言い渡しの取材だ。
判決言い渡しは本日14:00から東京地裁で。
その後、18時30分から日本教育会館一ツ橋ホールで判決集会が開かれる(18時開場)。
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前回の大阪では全面勝訴という「予想外」の判決に興奮し、浮き足立ってしまった。今日は、結果をしかと見届けたい。
本日、愛知でも高校無償化裁判の第25回口頭弁論(証人尋問)が名古屋地裁で行われる。明日14日には、九州無償化裁判の第14回口頭弁論が福岡地裁小倉支部で行われる。(相)