商店街の風景
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帰宅途中、乗換駅周辺をふらっと立ち寄っている。
駅ビルがあるので、そこでお惣菜を買ったり本屋に寄ったりとブラブラしている。
昨日、とある事情でその乗換駅から自宅まで1時間近くかけて歩いたのだが、
商店街が続く道なりを歩いたため、いろんなお店を見ながら楽しく帰ることが出来た。
行きも帰りも満員電車、そんな変わり映えのない風景よりも、
こうやって風にあたり、活気ある商店街や行き交う人々を見て帰る方が、断然気分がいいし楽しいなと思った。
商店街は昔から好きで、母校の大阪朝鮮第4初級学校のすぐ近くにある
生野コリアタウン(当時私は朝鮮市場と呼んでいた)によく通っていた。
コリアタウンの近くに住む同級生の家に遊びに行くついでに、
タバコ屋に売っている駄菓子(酢漬けしたスルメなど)、お好み焼きやひやしあめなどを買いに行ったり、
同級生の家族が経営している八百屋さんの店主から大量にみかんを貰ったり…。
まだまだ思い出はたくさんあるが、本当によく通ったなと、ぼんやり考える。
ゴム手袋をはめ、黄色いタライでキムチを漬けている様子、
ハルモニが店内にちょこんと座り、商店街の様子を穏やかに眺めている昔ながらのチョゴリ屋…。
どこを切り取っても、懐かしくも人情溢れる、あたたかみのある風景がどの商店街にもある。
こういう風に楽しく帰宅するのもたまにはいいなと、
豪快に、快活に笑う商店街の人々と活気に、心がじんわりと温かくなった。(麗)