劇団アランサムセ、8年ぶりの…
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月刊イオの連載「ジョンホの決めゼリフ」筆者・金正浩さんが主宰する劇団アランサムセが、11月16日から19日にかけて東京で公演を行います!
今回は「現代朝鮮演劇シリーズvol.2」と冠して、『チャラン ポラン』『約束』『山越え』の3作品を上演します。「現代朝鮮演劇シリーズ」は実に8年ぶり。待望の第2弾です。
「現代朝鮮演劇」という名の通り、朝鮮民主主義人民共和国で作られた現代戯曲が原作になっています。アランサムセのメンバーが翻訳・脚色を担当。
ちなみにvol.1で上演された3作品のうち、『バスケ選手』と『熱き心たち』はイオ本誌で漫画化もされました。それぞれ上下編で2015年9月号~12月号に掲載されています。
※左がバスケ選手(9月号)、右が熱き心たち(12月号)
さて、今作品の簡単なあらすじを紹介します。以下はチラシより抜粋。
●チャラン ポラン
中央(ピョンヤン)と地方の格差、世代間の葛藤を、恋模様を絡めてコミカルに。
●約束
次々と女性を紹介されるもその誰をも気に入らない青年の恋の行方。
●山越え
譲り合い助け合う素朴な人々の交流をユーモラスに綴る。
もう少し作品の説明をすると、『チャラン ポラン』は1時間ほどの中編。朝鮮語の자랑(誇り)と보람(やりがい)をかけたタイトルです。 地方にある食料工場を舞台に、技術や整備の「現代化」を一気に推し進めようとする若者たちと、なかなかそこに踏み切れない中年コンビの葛藤が描かれます。中央(ピョンヤン)からの「お客さん」が登場することで、「誇り」とはなんなのか、世代間のギャップも少しずつ浮かび上がってきます。若い男女の恋愛模様も絡めながら、コミカルに物語が進んでいきます。
『約束』と『山越え』は、それぞれ15分ほどの短編。前者は、朝鮮本土とそこから150里離れた島とをつなぐ船の船長さんが主人公です。親戚のおばさんからしょっちゅうお見合いを勧められている船長さん。どんな女性を紹介されてもなかなか気に入らない、その理由とは?
後者は、日が暮れてしまった道の途中で、山を越えるために車を待つ人々の交流を描いています。個性的な人たちが様々な事情を抱えて、できるだけ早く山を越えようとやって来ます。山の向こうには何があるのでしょう?―
演劇は社会や時代を反映するもの。どの作品も、登場人物たちが生き生きとしていて、人間くさくて、情に溢れており、現代の朝鮮の姿をリアルに表していると思います。日本社会での朝鮮に対する報道が相変わらずな中、朝鮮に暮らす人々の喜怒哀楽や息づかいが感じられる、小さいながらも素敵な空間になるはず。ぜひたくさんの人に観てほしいです。
三河島駅から徒歩3分のところにある「日暮里ARTCAFE百舌」(https://ameblo.jp/artcafe100z/entry-12028511167.html)が会場になります。
11月16日(木)・17日(金)は19:30から、18日(土)は14:00からと19:30からの2回公演、19日(日)は14:00からで、開場はいずれも30分前。
チケットは前売り3000円(当日3300円)、大学生2500円、中高生1000円。全席自由です。
チケットの予約はメールもしくは電話にて。
メール:aransamse@gmail.com
電話:090-4415-0339(金)
劇団アランサムセのfacebookページやTwitterでは稽古のようすや出演者の情報も公開しているのでぜひチェックしてみてください。
facebook→https://www.facebook.com/arangsamse/
Twitter→https://twitter.com/arangsamse
私も出演します。(理)