広がれ! 学美
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イオ1月号の特集は「キャンバスに描かれた在日同胞(仮)」。
現代の在日朝鮮人が描く/作る美術作品を、幅広く紹介する企画です。構成は14ページで、若い世代の活動を中心に取り上げる予定です。
私は今回、在日朝鮮学生美術展(学美・がくび)について取材することになりました。学美とは、日本各地の朝鮮学校に通う児童・生徒たちの美術作品を集めた展示会。今年で46回目を迎えます。日本各地を巡回しながら、同胞だけでなくたくさんの日本人に朝鮮学校の子どもたちの伸びやかな感性を伝えています。
公式サイトには過去の作品も掲載されています(https://gakubi.jimdo.com/%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC/)。真っ白な画用紙やキャンバス、もしくは何もないところから、どうやったらこんな発想が生まれるんだろうと興味をそそられる作品ばかり。ついつい見入ってしまいます。
ちょうど今日から学美の東京展が開催されています。場所は埼玉会館の第3展示室。11月26日(日)には、13時から東京朝鮮中高級学校の美術部生徒たちによるアーティストトークも。朝鮮学校に通う子どもたちが作り出すものに興味がある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。東京展の詳しい日程や場所は、上記の公式サイトで確認できます。
また、学美関連でもう一つお知らせが。
来年2月には島根県でも巡回展が開催される予定なのですが、運営費用が不足しているとのことで実行委員会がクラウドファンディングを始めました。→https://readyfor.jp/projects/gakubi46
山陰地区の学美実行委員会は日本人が中心となって2009年1月に結成され、「朝鮮学校の生徒たちの美術展を観て、触れて、感じて、朝鮮学校の良さを知ってほしい! 対話とふれあいのないところで理解は深まらない」という思いで、第37回目から毎年巡回展に参加しているそう。
朝鮮学校のない山陰地区(鳥取県・島根県)でこのような取り組みを続けることは、とても意義深いと思いました。プロジェクトのページには、実行委員会の気持ちがより詳細に紹介されています。このプロジェクトが多くの人に知られ、支援と認知が広がると嬉しいです。私も島根展に行きたいです。(理)