女子サッカーの優勝とイオ1月号の完成
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東アジアサッカー連盟(EAFF) E-1サッカー選手権2017決勝大会の女子、朝鮮対日本の試合が15日の金曜日に行われました。結果はご存知の通り、朝鮮が2-0で日本に快勝し、見事、優勝を決めました。3年連続3回目の優勝だといいます(男子は韓国が優勝しました)。
会場には多くの在日同胞が駆けつけ、盛大な応援を送っていました。勝利と優勝を目の前で見ることができて、本当にうらやましかったです。私は会場には行かずテレビで声援を送っていました。生で朝鮮のサッカーの試合を見て、この30年ほど勝利の喜びを味わったことがありません。自分が疫病神じゃないかと思っているので、金曜日の勝利も、私が行かなかったからなのかと思ったりしました。
ところで、大会を主催するEAFFが大会の賞金を朝鮮チームに支払わないことを決めたと、EAFFの会長を務める日本サッカー協会の田嶋幸三会長が明らかにしたけれども、本当に払わないのでしょうか。そういうことが許されるのでしょうか。女子の優勝賞金は7万ドル(約784万円)だといいます。報道などでは、国際情勢、国連決議を踏まえて、賞金がミサイル開発に使われるかもしれないなどとしていますが、そんな理屈が通るのなら、今回参加した中国、韓国、そして日本にも賞金が払えないことになります。
さて、月刊イオの2018年1月号が完成しました(写真)。
表紙を飾ってくださったのは、サッカーの元朝鮮代表・安英学さんです。来年度のイオは、表紙にいろいろな分野で活躍する同胞の方々に登場していただく予定です。
1月号の特集は、「キャンバスに描かれた在日同胞」。解放後の在日朝鮮人の活動は多岐に渡りますが、今回は美術にスポットを当てて特集を組みました。これまで多くの在日同胞美術家たちが、自らの生活や心情、課題や活動の成果を美術作品として発表してきました。特集では、在日同胞の美術活動と作品をふり返り、活発になっている朝鮮学校の児童・生徒たちの取り組みや若手のアーティストを紹介しています。
特別企画は「今夜は乾杯!」。年末年始は同胞たちの忘年会、新年会が各地で開かれます。1年をふり返り、新年の抱負を胸に、同胞たちが同胞社会の発展を願って飲み語り合う、そういった宴会の場を紹介しています。
特集、特別企画以外にも、国連マイノリティフォーラムに参加して朝鮮学校差別に抗する在日朝鮮人運動の国際的な意義について訴えた朴金さんの報告、手話講習の様子を伝えたルポ「手話で出会い、広がる世界」、2017年に連載した漫画「アリラン」の監修をしてくださった李さんへのインタビューなど、新年号も盛りだくさんの内容でお届けします。
また、「在日朝鮮人を見つめて」「金斗鉉のスケッチブック」など新しい連載も始まります。ご期待ください。(k)