2017年は大阪無償化裁判勝訴の年
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今年も残りわずかとなりました。今年、一番の出来事と言えば、なんと言っても大阪の高校無償化裁判での歴史的な勝訴判決です(7月28日)。その日の昼ごろ、勝訴を伝えるSNSの投稿や写真が連続しアップされるのを、本当にうれしく、夢のような気持ちで見ていました。若い二人の弁護士が勝訴を伝える旗を、同胞や日本人の前に走って掲げる姿、抱き合って喜ぶ人たちの画像は、繰り返し繰り返し見ました。
急遽、イオ9月号の内容を変更しました。表紙の写真を変え、目次を後ろに移して1ページ目から勝訴の内容に入れ替えました。長い編集の仕事の中でもこういうことはめったにありません。イオ編集部編の本「大阪で歴史的勝訴 高校無償化裁判 たたかいの記録vol2」も発行することとなりました。
来年には愛知、九州で地裁判決が、広島、大阪、東京で控訴審の判決が出されます。広島と東京の判決はひどいものでしたが、大阪の判決をこれからも続く裁判闘争の中で生かしていかなくてはいけないと思います。
2017年を大阪無償化裁判勝訴の年として記憶していきたい。
もう一つうれしかったのは、長年に渡り月刊イオで連載した柳美里さんのエッセイ「ポドゥナムの里から」が一冊の本となったことです。「国家への道順」(河出書房新社、1350円+税)という本で、評判となってけっこう売れているといいます。
私が担当した連載が本になるのは2冊目です。1冊目は徐勝さんの連載「在日同胞とわたし」がまとめられた「だれにも故郷はあるものだ」(社会評論社、1600円+税)。仕事の結果がどのようなものであれ一つの形となるのはうれしいものです。
高校ラグビーの全国大会に大阪朝高や東京朝高のラグビー部が出場していれば、正月休みの間もその結果をこのブログで報告するのですが、今回は出場しません。今年、私が担当する日刊イオは、今日が最後となります。みなさん、よいお正月をお迎えください。(k)