朝鮮戦争停戦から65年
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7月27日は朝鮮戦争が停止され65周年を迎える日だ。
4月27日に北南朝鮮の両首脳が署名した「板門店宣言」には、「北と南は停戦協定締結65年になる今年に終戦を宣言して停戦協定を平和協定に転換し、恒久的で強固な平和体制構築のための北・南・米の3者、または北・南・中・米の4者会談の開催を積極的に推し進めていくことにした」という文言が入っている。
6月12日に朝鮮とアメリカの両首脳が発表した共同声明も、「朝鮮民主主義人民共和国とアメリカ合衆国は、朝鮮半島で恒久的で強固な平和体制を構築するために共に努力する」としている。
停戦から65年、戦争が始まってからは68年という長い月日が経ったことを思うとき、あの戦争で肉親を亡くし、塗炭の苦しみをなめた人たちに「戦争終結」の報をまっさきに届けたいと思う。
敵対してきた月日が長かっただけに、終戦宣言、その先の平和協定締結までの道のりはたやすくはないだろう。
5年前に迎えた停戦60年に際して、2013年9月号のイオは、「朝鮮戦争―停戦から平和へ」という特集を組んだ。
本特集で本誌は、「民衆と朝鮮戦争」と題し、平壌でインタビューを企画。朝鮮戦争で両腕と家族を失った女性、義勇軍に志願し、北へ渡った元看護兵、除隊後に教職の道へ進んだ男性の3人が「朝鮮戦争と私」について、自らの体験を語ってくれた。
同族同士が殺しあった朝鮮戦争の最大の犠牲者は民衆たちだった。多くの体験者が一人二人と亡くなっていくなか、その苦しみをいつまでも忘れてはならないと思う。読者の皆さんにもぜひ読んでいただきたい。(瑛)