学美、2018年度がスタート
広告
日本各地の朝鮮学校児童・生徒たちの美術作品を展示する巡回展、在日朝鮮学生美術展(学美)が今年も開催される。第47回を数える。
学美では、子どもたちの作品に対し、金賞、銀賞、銅賞などの賞が与えられる。作品を一堂に集めての中央審査会が19日の日曜日から朝鮮大学校で行われ、初日に少しだけ顔を出してきた。審査には各地の朝鮮学校の美術教員が集まる。今年は31人の先生たちが集まった。
地方ブロック別の審査を経て朝大での中央審査が行われる。今年、日本各地の朝鮮学校の児童・生徒たちが応募した作品の総数は1万827点、中央審査には初級部から高級部まで、2370点の作品が集まった。
審査初日、19日午後4時過ぎから、まず高級部美術クラブ1年生の作品の審査が始まった。審査会場にずらりと作品が並べられる。どれも力作で、北南・朝米の首脳会談をテーマにした作品もあった。それを先生たちがぐるぐると回りながら見ていく。近くで凝視したり遠くから眺めたり、どこの誰の作品かをチェックしたり…、メモを取りながら審査していく。
審査を経て、クラブ部門の金賞、銀賞、銅賞、一般部門の優秀賞などの各賞が選ばれていく。審査は明日の23日まで続けられる。
朝鮮学校の美術活動は活発だ。近年、益々作品のレベルが上がっているように思う。作品を通して、朝鮮学校での子どもたちの様子を垣間見ることができるし、同胞社会や日本社会に対する視点、祖国・朝鮮への思いなどを知ることができる。初級部児童たちの作品は天真爛漫なものがほとんどだが、成長する中で日本社会の中で暮らす自分たちの精神世界を表現する作品が増えてくる。そういった変化も学美を見る楽しみだと思っている。
今年の学美巡回展は、9月12日の神戸展からスタートし、11ヵ所で行われる。
神戸展(9月12~17日)兵庫県立美術館王子分館/福岡展(10月11~14日)九州朝鮮中高級学校体育館/大阪展(10月31日~11月4日)東大阪市民美術センター/広島展(11月10~17日)広島朝鮮初中高級学校体育館/京都展(11月22~25日)京都朝鮮中高級学校/東京展(11月28~12月2日)埼玉会館第1、2展示室/千葉展(12月4~9日)千葉市美術館市民ギャラリー/神奈川展(1月11~16日)川崎市教育文化会館/東海展(1月29~2月3日)名古屋市博物館/北海道展(2月15~17日)札幌市民ギャラリー第1、2展示室/鳥取展(3月15~17日)米子市美術館
近くで開催される時に足を運んではどうだろうか。開催会場などの詳しい情報は、学美のHPにまもなくアップされるはずだ。https://gakubi.jimdo.com/ HPには過去の巡回展の作品もアップされている。(k)