インパクト抜群のそば
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仕事やプライベートでさまざまな土地を回ると、その地域ならではのユニークな食べ物に出会うことも少なくない。旅に何を求めるのかは人それぞれだが、私にとっては食は旅の醍醐味の一つだ。
先日、福島県の会津若松を訪れた際に出会った食べ物が最近ではダントツのインパクトだったので、今回のエントリではそれを紹介したい。
現地のガイドを買って出てくれた某氏に連れられて、地域の観光スポット・大内宿を訪れた。大内宿は江戸時代の宿場町の面影がそのまま残っているような景観が特徴で、国の重要伝統的建造物群保存地区にもなっている場所だ。
お昼時。
大内宿の名物だという「ねぎそば」を食べようということになった。
「ねぎそば」と聞いて、刻んだねぎがそばの上にのっているものを想像したのだが、テーブルに運ばれてきたのは私の想像力のはるか上を行く代物だった。
大きな器の中にそば、大根おろし、かつおぶし、その上にねぎが1本のせられている。刻んだねぎではなく、1本まるごと!
このねぎを箸のかわりにして食べるのだ。薬味も兼ねているので、ねぎをかじりながらそばを食べてもOKらしい(ねぎでは食べにくいという人のために、普通の箸ももちろん用意されている)。
このねぎそば、大内宿にある食事処ではほとんどの店舗のメニューに載っている有名なもの。同じねぎそばでもお店によって味や具材はさまざまなのだという。
日本各地にはさまざまなそばがあるが、箸の代わりにねぎ1本を使うというこの郷土料理には奇想天外という言葉がぴったりくる。
そばはとてもおいしかった。そして、それ以上にビジュアルのインパクトが強く残った。(相)