「劇団態変」東京公演迫る。11月2~4日は座・高円寺へ!
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月刊イオで、2015年と16年に連載していた巻末エッセイ「金滿里のこれは態変だ!」。
身体障碍者の唯一無二の身体表現を引き出す「劇団態変」主宰であり、自身も重度ポリオ障碍者としてさまざまな表現を試みてきた金滿里さんが、障碍のこと、社会のこと、差別のこと、表現のことなど、たくさんの言葉を綴って下さった。
16年10月号のエッセイでは「施設障碍者は二度殺された!」というタイトルで相模原の障碍者施設殺傷事件に触れ、強い怒りを記している。
「神奈川県の収容施設で、障碍者46名殺傷、その内19名もが虐殺された、この国の戦後史で最悪の事件が起きた。それにもかかわらず、この事件へのこの国に居る人々の反応が余りにも、無反応に近く酷すぎる」(「これは態変だ!」本文より)
表現者の性なのだろうか、この事件に触発されて、金さんは一本の舞台作品を書き上げた。冒頭のチラシにもある『ニライカナイ ―命の分水嶺』だ。
必要とされつつも社会の中心からは見えないようにされている「施設」という問題と、沖縄に息づく自然をテーマに、自身の幼少期の施設体験も基にしながら描いた力作だという。大阪の初演で好評を得た同作品が、11月上旬に東京で上演される。
私は去年、金さんのソロ公演で初めて障碍者の身体表現というものを見た。取材も兼ねて観覧し、追いつかない言葉でなんとかかんとか記事を書いたことを覚えている。今回はさらに「劇団」での表現とあって、どのような舞台になるのか期待が高まる。
公演スケジュールは以下。お時間ある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。(理)
劇団態変第68回公演『ニライカナイ ―命の分水嶺』
日時:11月2日(金) 14:00★☆/19:00★
3日(土) 14:00★/19:00
4日(日) 14:00
※受付開始は開演1時間前、開場は開演30分前より
★の回は終演後に金滿里さんとゲストによるアフタートーク
☆の回は託児サービスあり
開場:座・高円寺1(JR高円寺駅北口より徒歩約5分)
チケット:一般4000円/障碍者(手帳をお持ちの方)3600円/学生(大学、専門学生以下)・シルバー(70歳以上)3000円
問合せ:Tel/06-6320-0344、web予約フォーム/http://www.asahi-net.or.jp/~tj2m-snjy/form/ticket2.html