講演会『北と南、海外の歴史研究交流の経験と展望について』
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さる9月22日に『関東大震災時の朝鮮人大虐殺と植民地支配責任』をテーマにシンポジウムを開催した朝鮮大学校朝鮮問題研究センター(KUCKS)が、きたる11月1日に同大学校記念館講堂で講演会を開催する。
テーマは『北と南、海外の歴史研究交流の経験と展望について』。
講演会では韓国から鄭泰憲・高麗大学文科大学学長が招かれ、「南北歴史学会における研究交流の経験と展望について―南北歴史学者協議会の活動経験から―」と題した講演を行う。鄭氏は韓国近現代史専攻で、韓国史研究会会長、歴史問題研究所所長、南北歴史学者協議会副委員長、国際高麗学会ソウル支会会長を歴任した。
そして、主催者である朝鮮問題研究センターの康成銀センター長が「統一的な歴史認識を共有するために海外同胞が果たせる役割について」をテーマに講演する。
今年に入って北南関係が劇的に進展する中、両者の間の協力・交流事業がさまざまな分野で動き出している。経済協力、離散家族再会などの人道問題、芸術・スポーツ交流などが注目を浴びているが、個人的に注目しているのは学術交流だ。その中でも歴史研究(とくに近現代史)は学術交流にとどまらない非常に大きな意義を持つ分野だと個人的に思っている。70年にわたる分断状態の中で歴史認識の共有はいかにして可能なのか―。この問題は、北南関係がさらに進展し、将来の統一国家建設へと向かうプロセスの中で必ずクリアされるべき重要な課題として提起されるはずだと考えている。
今回開催される講演会は、上記のような問題意識にさまざまな示唆を与えてくれる場になるのではないかと期待している。(相)
日時:2018年11月1日(木)
午後3:00~6:00 (午後2:30 開場)
場所:朝鮮大学校記念館講堂(4階)
参加費:1,000円(学生、大学院生無料/事前申込要)
使用言語:朝鮮語 ※通訳あり
申込方法:①住所 ②氏名 ③所属を必ず記載のうえ、メールかFAXで申し込み。(10月27日必着)
件名または宛先に「講演会参加」と記入。定員を超えた場合のみ返信。
問い合わせ:朝鮮問題研究センター(KUCKS)
〒187-8560 東京都小平市小川町1-700
TEL:(042)346-0414 FAX:(042)346-0405
E-mail:kucks@korea-u.ac.jp