東京朝高サッカー部、11日に準決勝「十条ダービー」へ
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東京朝鮮中高級学校サッカー部が冬の選手権予選を勝ち進んでいる。
10月28日、第97回全国高校サッカー選手権東京都予選のBブロック準々決勝が実践学園高尾グラウンドで行われた。夏のインターハイ予選準決勝で関東第一高校と激闘を繰り広げた、東京朝高はこの日、修徳高校と対戦した。
東京朝高サッカー部の姜宗鎭監督は、アップを終えた選手たちに「お互いを信じ、今まで蓄積してきた力をすべて発揮してこい。運動量、アイデア、大胆性、攻守の切り替えだ」と選手らの士気を高めていた。
試合開始のホイッスルと同時に試合は動く。東京朝高は、早いプレスから左サイドの高い位置でボールを奪う。奪ったボールを持った5番の朴俊範選手(3年、DF)が左サイドから素早いドリブルで相手DFを一気に4人抜き、振り放ったシュートはゴールネットに突き刺さった。朴選手は、このゴールに「立ち上がりからガンガン攻めようと思っていた」と振り返った。
幸先良いスタートを切った朝高。修徳は素早いサイド攻撃、ロングスロー、コーナーキックを持ち味に朝高のゴールを脅かすも、DF陣の分厚い守り、姜ブラマ選手(3年、GK)がスーパーセーブを魅せる。互いも譲らない攻防で前半終了のホイッスル。1-0で試合を折り返した。
後半が始まるも試合のスコアはなかなか動かない。均衡を破ったのは東京朝高。後半25分にゴール前の絶好の位置でフリーキックを奪った東京朝高。攻守でハードワークをみせた10番の洪悧鎭選手(3年、MF)が蹴ったフリーキックはネットを揺らした。その芸術的なフリーキックに会場は大歓声に包まれた。待望の2点目が入った東京朝高だったが、同29分に失点し1点を返される。そして、後半終了のホイッスルが鳴り、1点のリードを守りきった東京朝高が、西が丘で行われる準決勝へと駒を進めた。
夏のインターハイでは、あと一歩のところで全国出場に届かなかった東京朝高。夢の全国大会出場まで残り2つ。11日の準決勝の相手は帝京高校だ。朝高はインターハイ予選でも帝京と対戦し、4-3と勝利を収めている。一度勝利している強豪校とはいえ、油断は禁物だ。選手たちには同胞の期待を胸に、「朝高魂」全面に押し出してほしい。(全)
準決勝は、11日の13時から西が丘サッカー競技場で行われる。入場料は一般1000円、高校生以下500円。
※入場案内、注意事項
1試合目の応援団が退場する時間と、朝高応援団が入場する時間が重なり、混雑を避けるため以下の入場をお守りください。
○入場までバックスタンド側の駐車場で待機
○Cゲートからスタンド入場(メインスタンドの方から)
○Cゲート入場にバックスタンド応戦席に移動