復活!大阪朝高ラグビー部、全国大会出場へ
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第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会の大阪府予選、第2地区の決勝戦、大阪朝鮮高級学校と同志社香里高校との試合が昨日18日に花園ラグビー場で行われた。
試合は見事、大阪朝高が38-12で勝利。4年ぶり10度目の花園での全国大会出場を決めた。権晶秀監督が3年前から指揮を執るようになって初めての花園出場となった。それが何よりうれしい(昨年春の選抜大会には出場している)。
私は試合のライブ中継をスマホの画面で見ていた(便利な時代になった)。午後12時半に試合がスタート。開始早々の2分、朝高がトライ。ゴールも決まって7-0とリードする。これは楽勝かと思ったが、そこから朝高が攻め込まれる苦しい時間が長く続いた。振り返ってみると、この苦しい時間帯を0点に抑えたのが勝因ではなかったかと、素人ながら考えている。朝高伝統の魂のディフェンスで守り切り前半終了間際の27分にトライを決める。これも大きかった。12-0でリードし前半を終了。
後半も開始早々2分、朝高がトライ(これも大きかった)。朝高は後半、4つのトライを挙げるが、すべてドライビングモールからそのままなだれ込んでトライしたものだ。モールからの攻撃が今のチームの最も得意な攻撃パターンなのかもしれない。
試合終了後、権晶秀監督がインタビューに答える。
「本当に生徒たちが頑張ってくれた」と、真っ先に生徒たちを称え、「復活」をスローガンに掲げてやったきたことを語っていた。全国大会の目標はベスト8以上だと言う。
毎年、花園の全国大会には、大阪から3チームが出場する。他の地域より多いのは、地元だということもあるが、強豪校がひしめいているからだ。全国大会に出ても優勝や上位進出する実力のある高校が、常に4~5チーム存在する。大阪朝高以外にも常翔学園、大阪桐蔭、東海大大阪仰星などが有名だ。12年以降の6回の大会で大阪代表が優勝したのがなんと4回、昨年の決勝は東海大大阪仰星対大阪桐蔭という、大阪同士の対戦で東海大大阪仰星が優勝した。ところが、全国大会優勝校の東海大大阪仰星でさえも、今年の府予選決勝では常翔学園に敗れて花園に出場できない。それほどレベルが高いのが大阪の高校ラグビーだ。
それだけに大阪朝高の全国大会出場は意義がある。本当にすごいことで、「復活」がうれしい。
昨日の試合は(全)さんが現地で取材した。最初の写真も(全)さんが送ってくれたもの。試合の詳細や権監督就任以後のチーム作りなどについては、イオ1月号の誌面で(全)さんが報告してくれる。
大阪朝高は過去の花園の大会では、ベスト4が最高。09年、10年と2年連続でベスト4になっている。4年前の大会ではベスト8だった。その時は広島の尾道高校と対戦し引き分けたが、抽選で大会を去らなければならなかった。
「大阪朝高ラグビー部、抽選に散る!」https://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/683058c5bae0c7f53a4f92e285f22d2e
その時以来の花園での試合となる。復活した大阪朝高がどんな試合を見せてくれるのか、年末年始の大会が今から楽しみで仕方がない。全国大会は12月27日から始まります。(k)