全国屈指のフォワード擁する大阪朝高、38 – 12で勝利
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昨日のブログで(k)さんが大阪朝鮮高級学校の全国大会出場について書かれていたが、今日のブログでは決勝を現地で取材したので試合の戦況と写真を中心に報告しようと思う。
第98回全国高等学校ラグビーフットボール大会の大阪府予選、第2地区決勝で大阪朝高は同志社香里高校と対戦した。
試合前日、大阪朝高の権晶秀監督は「香里はディフェンスが上手なチーム。高い位置で相手を止めたい」と話していた。
午後12時30分。決勝のホイッスルが会場に鳴り響いた。前半開始早々、試合が動く。朝高はゴール前で中央ラックから5番の尹礼温選手(右ロック)が右へ持ち出し、中央にトライを決めた。朝高のキャプテン・李承信選手(12番、左センター)が着実にゴールを決め、7-0と先制した。
先制トライを決めたものの、大阪朝高は勢いに乗ることができず自陣で苦しい時間帯が続く。粘り強いディフェンスをみせ、無失点で乗り切った大阪朝高は、同27分、左からの素早いパス回しで14番の宋元泰選手(右ウィング)につなぎそのままトライを決めた。前半を12-0で折り返した。
後半でも朝高は幸先の良いスタートを切る。同2分、22メートルライン付近でラックからモールを作り直しそのまま押し込んでトライを決めた(トライを決めたのは2番の金樹一選手・フッカー)。12番の李キャプテンも着実にゴールをきめ、19-0とリード。
しかし同5分、朝高のパスを相手がインターセプトしそのままトライを決める。大阪朝高はこの試合初めてのトライを許したが、試合の流れを相手に譲ることなく、同8分にモールからトライを決め、突き放す。
勢いが止まらない朝高は、同17分に22mライン中央ラックから左へつなぎ、モールを作る。そのまま押し込んでゴールポスト左にトライを決めた。
同24分にトライを返すが、後半終了間際にも朝高が5m左ラインアウトからモールを作り、押し込んでトライを決める。李選手がゴールを決めるとともにノーサイド。大阪朝高が4年ぶり、10度目の冬の花園での全国大会出場を決めた。
試合を終え、李キャプテンは「全国大会出場を決めることができて一安心です」と笑みを見せながらも、「いつもと違う緊張感のなかで、試合内容も良くなかった。まだまだ胸を張って大阪府の代表とはいえない。冬の花園まで大阪府代表として成長して、応援してくれる全国の同胞たちに恩返ししたいと」抱負をのべた。
冬の花園に大阪朝高が帰ってきた。今年のチームのスローガンは「復活」。選手たちは「全国ベスト8以上が目標」と口を揃えていう。冬の花園まで1ヵ月と少し。ここで、李キャプテンの印象に残った言葉を紹介してブログを締めたい。
「いつもチャレンジャーという気持ちで」(李承信キャプテン)(全)