「イモジョモ話」、募集しています!
広告
2018年度から始まった漫画の新連載、「トンポとんね이모저모話」。이모저모(イモジョモ)は「あれこれ」「いろいろ」といった意味。同胞社会の四方山話を読者から一般募集し紹介するコーナーです。コンビニなどによく置いてある、『本当にあった笑える話』の在日朝鮮人版が作りたいね、という思いつきから企画されました。
読者カードや取材先で「いつも真っ先に読んでいます」「大好きなコーナーです」などの反響が寄せられることが増え、1年間の連載を通して少しずつ人気のコーナーになってきたなと嬉しく感じています。
作画を担当しているのは稀玉さん。2014年に「マンガ・朝鮮の民話」、15年に「イオストーリーズ」、16年に「ふぃおぎの絵日記inドイツ」、17年に「漫画版아리랑―アリラン―」、そして去年からの「トンポとんね이모저모話」と、もう丸5年もお世話になっています。
絵の上手さと表現力の高さは言うまでもありませんが、私がいつもワクワクさせられているのがその脚色力! こちらが送ったエピソードを膨らませ、よりいきいきと描き起こしてくれるのです。登場人物の表情、リアクション、背景や擬音など、エピソードに合わせてこちらが「一番ほしいもの」を出してくれるな~といつも感動しています。
例えば、9月号に掲載された「見かけによらず」というエピソード。
実はこれは私が投稿したものなのですが、稀玉さんに送った文章はこんなにシンプルなもの。
↓
昔、親戚が我が家に集まった時のこと
コモブ1「昔は悪いことも色々したよなあ~」(がっちり、色黒、いかにもワルだったような見た目)
アボジ「時代が時代だもん」(細い、まあいかつい)
コモブ2「俺、何回もかさいに行きましたよ」(ふっくらした体型、頭が薄くてメガネ、いかにも柔和そうな見た目、角野卓造そっくり)
私「? コモブ、かさいってなに?」
コモブ2「ん? 家庭裁判所のことだよ~(ほんわか笑う)」
私「いやいやいや…(こんな優しいコモブから家庭裁判所という言葉が出てくるとは)」
※想像できない
朝高生たちがかなり無茶をしたというかつての時代に思いを馳せました…。
…
それがこんなにリアルに再現されるとは。まるで隣で見ていたかのよう。稀玉さんの想像力の高さが伺えます。びっくりしたのは、漫画の中のアボジが本当に私のアボジそっくりだったこと。コモブ2は「角野卓造そっくり」と分かりやすく特徴を書いていますが、アボジは「細い、まあいかつい」のみ。偶然にしても、本当に鳥肌が立ちました。
今朝、ちょうど2月号の漫画データが届きました。今回も面白い作品に仕上がり、満足しています。
これからもエピソードは大募集しています。メール(io@io-web.net)や手紙・ハガキにペンネーム、居住地、内容を書いて気軽にお送りください。在日朝鮮人と関わりのある日本の方からの応募もお待ちしております!(理)