大阪で三・一人民蜂起100周年記念公演/シンポジウム 「怪物」たちの行進―朝鮮と日本、歴史と現在
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「3.1独立運動」100周年を迎えて、日本各地でさまざまな記念行事が催された。
とくに、「3.1」の先駆となった在日朝鮮人留学生の志を受け継ぐ在日本朝鮮留学生同盟(留学同)は東京、東海、近畿、九州の4地域でそれぞれ特色ある記念行事を企画した。
3月2日、大阪市内では大阪、京都、兵庫の各地方本部の共催で「三・一人民蜂起100周年記念公演/シンポジウム 「怪物」たちの行進―朝鮮と日本、歴史と現在」が行われた。
第1部・総合文化公演「『怪物』たちの行進」は、含蓄あるタイトル、1919年3月1日を100年越しで再現した演出、「3.1」を日本帝国主義に対する武装闘争も含めた抵抗の歴史の文脈にあらためて位置づけ、今も継続する日本の植民地主義に鋭い批判を突きつけた演劇など見どころが多かった。
文化公演に続くシンポジウムでは、「支配と闘争、その150年~『現在』をどのように認識し、行動(連帯)すべきか」をテーマに、康成銀(朝鮮大学校朝鮮問題研究センター長)、吉澤文寿(新潟国際情報大学教授)の両氏が発言した。両方とも大変示唆に富む発表だった。
徴用工裁判や日本軍性奴隷制被害者に対する日本の世論、メディア、政治家の醜悪な反応を見ながら、今こそ過去の歴史に目を向け、「3.1」の意味をあらためて問う必要があると思った次第だ。
本誌イオでは3月中旬発行予定の4月号で「3.1独立運動」100周年に際した企画ページを準備している。(相)