ハルモニの尊厳回復と平和への願い、蝶に込めて―今年、5回目の4.23アクション
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在日本朝鮮人人権協会の性差別撤廃部会が主催する“4.23アクション”が今年も開催される。同アクションは、日本政府が否定し続けている日本軍性奴隷問題について今いちど声を上げようと15年から始まったもの。沖縄で日本軍の性奴隷を強いられた裵奉奇さんが、朝鮮新報を通じて自らの被害を世に告発した4月23日(1977年)にちなみ、この日をメモリアルデーとして毎年さまざまな行動を起こしてきた。
今年はこのようなアクションが企画されている。
一つ目のプログラムは、ルポライター・金栄さんによるお話「植民地朝鮮の遊廓と慰安所-北部朝鮮の現地調査から見えてきたこと」。日本軍性奴隷被害者の存在が不可視化され続けている朝鮮民主主義人民共和国で、長期にわたり「慰安所」研究をしてきた金栄さんの報告を通じて、日本の朝鮮植民地支配と日本軍性奴隷制について考えようというもの。
また、会場では日本軍性奴隷問題の克服と朝鮮半島の平和統一を願うメッセージを込めた朝鮮半島統一旗が披露される予定だ。現在、同部会ではメッセージを書き添えた蝶の折り紙を広く募集している(冒頭の写真は在日本朝鮮留学生同盟のメンバーらが折ったもの)。当日、アクションの場には来られないが会の趣旨に賛同したい人たちが参加できるよう、同時に、より多くの人たちがこの問題について知り発信できるように、との意図がある。
集まった折り紙は統一旗に描かれている朝鮮半島の上に貼られていく。ハルモニたちに思いをよせ連帯する声、被害者の尊厳回復を求める声、朝鮮半島の平和統一を願う声…。さまざまな声を載せた色とりどりの蝶が統一旗の上に集まるだろう。メッセージ折り紙は4月16日(火)まで引き続き募集されている。蝶の形、色、サイズ、枚数は自由。個人でも団体でも、参加したい方はぜひ下の送り先へ。
●郵送先:〒110-0016 東京都台東区台東3-41-10-3F 在日本朝鮮人人権協会 性差別撤廃部会
※簡単な折り方 → http://jyoharu.com/archives/1815.html
アクションの詳細は以下。(理)
◆日時:2019年4月23日(火)19:00~21:00(開場18:30)
◆場所:武蔵野スイングホール(JR武蔵境駅北口より徒歩2分)
◆参加費:1000円(人権協会会員・学生・生活困窮者・障害のある方700円)
※高校生以下・介助者1名無料。託児はありませんがお子さま連れも歓迎です。多目的トイレあり。日本語が得意でない方や聴覚を使ったコミュニケーション補助が必要な方、その他なんらかの配慮が必要な方はお問い合わせください。できる限り対応できるよう努力いたします。
◆問合せ:在日本朝鮮人人権協会 性差別撤廃部会(TEL/03-3837-2820、Email:hurak.sccp@gmail.com)