朝鮮の気象が気になるー深刻な干ばつ被害
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まだ5月下旬だというのに暑い日が続いている。真夏になったらどれほど暑いのかと、いまから憂鬱だ。夏の前に日本はもうすぐ本格的な梅雨の季節に入る。昨年は各地で豪雨による被害が多く起こったが、逆に雨が降らないと降らないで、農業に大きな影響が出るなど困ったことになる。
朝鮮民主主義人民共和国では現在、雨が降らず干ばつ被害が出ている。そのことを朝鮮中央通信が上旬に伝え、朝鮮新報でも報道している。
「朝鮮で干ばつ、降水量は42.3%/5月末まで続く見通し」http://chosonsinbo.com/jp/2019/05/yr20190516-2/
記事では、「下旬にも、降水量が平年の50%未満になれば、今年1月から5月までの全国平均降水量は75ミリほどで、気象観測以来、最も少ないことになる」と伝えており、干ばつ被害が深刻であることがわかる。
平壌からの情報によると、19日の日曜日にある程度の雨が降ったようで、一息ついたらしいが、干ばつを解決するまでには至っていないとのこと。朝鮮もこれから梅雨に入るが、今後の降雨状況はどうなるのだろうか? 干ばつから一転、豪雨被害が出るということもあるので心配だ。
朝鮮に長期滞在した時、実習で農業のまねごとみたいなことをやったことがある。それは収穫の喜びももたらしてくれたが、それ以上に朝鮮の土地に対する愛着、気候風土に対する関心を高めてくれた。そして日本に戻っても朝鮮の気象が気になるようになっている。このブログでも朝鮮の気象のことを何度か書いているのはそういう理由からだ。
豪雨や干ばつなど自然災害の影響はどんな人間にも変わりなく降りかかるように思われるが、そんなことはない。自然災害の被害を一番に受けるのは、庶民、貧しく生きている人たちだ。政治はそのような不公平を解消するために真っ先に力を注がなければならないのだと思う。
今年のような干ばつの状況、昨年の豪雨被害のニュースを見るたびに思うのは、豪雨の時の水をなんとか水不足の地域に回せないのだろうかということ。そんなことができないのはわかっていても考えてしまうのだ。(k)