東京中高の運動会でした
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昨日10月6日は、東京朝鮮中高級学校の運動会でした。午前中に大雨が降り、一時競技が中断されたものの、午後は空がどんどん晴れてきて、天気も味方してくれました。
最近、無償化裁判の敗訴判決が続き、幼保無償化から朝鮮幼稚園が外されるなど、腹の立つニュースが続いていたせいか、中学生や高校生たちが青春を謳歌する姿に心が洗われたものです。
また、30年前に高校時代をともに過ごした同級生たちと他愛もない話をして、お腹を抱えて笑い、互いの子育てについて、きがねなく話しあった時間。気がついたら、運動会は終わっていました。笑
「あー、こんなフツーの時間が、もっとたくさんあったらなぁー」と、思わずにはいられません。
朝鮮高校が無償化からはじかれ10年目。学校運営は厳しさを増し、経済的な事情を含め、生徒数が年々減っていることに胸が痛みます。なんとかしなくては、です。
しかしなによりも、子どもたちが自分の出自を気にすることもなく、互いの名前を朝鮮名で呼びあい、同胞たちが世代を越えて出会う場所が「ハッキョ(学校)」なのだと思わずにはいられませんでした。「孫やきょうだいが朝高に通っている」「姪っ子が甥っ子が最後の運動会だ」と関東一円の家族たちがお弁当を囲む姿に目が緩みます。
ある女生徒が、組体操が終わるころ、涙がこぼれそうになっていた姿が目に焼き付いています。
半年後には、日本社会に巣立っていく高級部3年の生徒たちをはじめ、この学校で学んだ生徒たちが、卒業後も自分に自信をもって、それぞれの可能性を花開かせてほしい、と切に思います。
運動会の成功のため、時間を惜しまず練習を重ねてきた生徒のみなさん、
何より、子どもたちを見守ってくれた教員や職員のみなさん、
本当にありがとうございました!
母校のホームページがリニューアルされたので、ぜひご覧ください。
http://www.t-korean.ed.jp/index.html
写真は同校のフェイスブックページから