新連載「オモニのうた」
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今年2020年の月刊イオでは、新しい連載が多く始まりましたが、私が担当するもののひとつに、「オモニのうた」があります。
尹正淑さんが、子育てをしながら、書きためてきた詩に、朴民宜さんが、ほのぼのとした絵を描いてくれています。
お二人は長い友人で、朴さんにお話を持ちかけたところ、ぜひ尹さんとお仕事がしたいと言っていただきました。
1月号は、なんと朴さんの息子さんが幼い頃にTシャツに描いた絵が、誌面に再現されました。バッタやクジラが生き生きと誌面に躍動しています。
2月号は、学校の帰り道、バスを乗り過ごしたある「雪の日」を描いていただきました。朴さんは息子さんが通っていた学校近くの停留所に足を運ばれ、作品を完成させてくれました。
お二人は、一世を知る二世。
三世を育ててきた二世です。
私にとっては、子育てや、仕事の先輩でもありますが、一緒に仕事ができて、本当に幸せだなと感じています。
二世が、どんな思いで生きてきたのかを残したい―。
ある日、尹さんはおっしゃいました。
春に山菜やタンポポの葉を摘む一世の姿、わが子が学校の門をくぐったときに、発した言葉。
来たし日の言葉たちが、よみがえる詩と絵。一年を通じて、お二人の人生をたどっていきたいと感じています。(瑛)