美術で民族教育の素晴らしさ発信する児童・生徒たち
広告
月刊イオの3月号が今週できあがった。18日のブログでも紹介されているが、特集は「次世代、行動するアート」。
特集の中で、東京朝鮮中高級学校と神奈川朝鮮中高級学校の美術部が行った部展の様子も紹介されている。私も東京中高の部展「ふじゆうトピア」についてはブログで取り上げたが、もっと詳しい内容が書かれていて、興味深かった(大阪朝鮮高級学校の美術部も「想像力」という部展を2月11日から16日にかけて開催した)。
開催期間中にアーティストトークとして、生徒らが自分が作った作品について説明するイベントがある。観覧するなら、ぜひその時を狙って行ってもらいたい。
美術部は普段の学校でのクラブ活動が主なものとなるが、このような発表の場があるというのは、生徒たちにとっても一般の人たちにとっても、非常にありがたいことだ。来場した人たちは、SNSで感想を数多く発信している。「人間の生き方、今を問いかける作品に感動した」「朝鮮学校の生徒さんの作品、いつもながら批評性が高くて驚く」「本当に良い。18歳までのエネルギーに溢れている」などなど。
毎日新聞の13日付(ネット版)が、「「ふじゆう」と「自由」 中高生が作る「対話生むアート」 東京、横浜で展示」というタイトルで東京と神奈川の部展を大きく紹介する記事を配信した。こんなこともこれまでなかったのではないか。https://mainichi.jp/articles/20200213/k00/00m/040/175000c
部展とともに朝鮮学校の美術活動の大きな柱となっているのが、「学美展」の名前で親しまれている在日朝鮮学生美術展だ。今年度で第48回を数える。昨年9月の神戸展から始まり2月の広島展(23~29日)まで開催される。
朝鮮新報に月に1度のペースで「学美の世界」という連載を掲載している。各朝鮮学校の美術担当の先生たちが持ち回りで、学美展の作品の中から3つを選んで紹介する企画だ。毎回、その原稿を読んでいると、先生たちの子どもたちの作品制作に対する指導の熱意と努力が見て取れる。そして、子どもたちの自主性、創造性をできるだけ引き延ばそうとしていることがわかる。https://chosonsinbo.com/jp/2020/02/sinbo-j_200210/
美術で朝鮮学校、民族教育の素晴らしさを広く発信する児童・生徒たち。学美展や部展は毎年行われるので、ぜひ足を運んでほしい。月刊イオ、朝鮮新報も手に取ってほしい。(k)