実家のカレー
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数年ぶりにカレーを作った。
食材を切って炒めて煮て、カレールーを入れてまた煮込めば出来上がる。
なんて簡単な…と思い、出来たものをぱくりと食べると、うーん、何かが足りない。
「実家の味と違う」
こう思った。
実家では隠し味に醤油を入れる。そのことを忘れていた。
その味に寄せる必要もないのだが、「家のカレー」となるとどうしても実家の味を思い浮かべてしまう。
早速醤油を足してみると、それとなく近づいた気がした。
帰郷した日、とある日に母がカレーを作った。すると誰かが「何か足らん」と言い出した。
「あ! 醤油入れるん忘れてたわ!」と母。
食べ慣れてきた「いつもの味」とは違う、その違和感に瞬時に気付く。
イオで連載中の「2世とつくる朝鮮料理」の撮影後に、高さんがカレーを作ってくださった。
ゴロゴロ野菜とたっぷりのコーン、そしてブロッコリーが添えられていた。
各家庭で全く違う味になるのが面白い。
家庭のカレーって簡単だけど奥深い…。(麗)