東京朝中第73回卒業式
広告
3月15日は、東京朝鮮中高級学校中級部の第73回卒業式でした。
新型コロナウィルスの感染を受け、縮小バージョンでの開催でしたが、先生方や役員のオモニたちのおかげで、心温まる時間を過ごし、「この学校に通わせて良かった」と心から思えました。
地元の中級部が20数年前に統廃合され、東京中高までの通学時間は、片道1時間15分ほど。毎朝朝練で、朝6時前に家を出る生活に慣れるまで1年ほどかかりました。少人数の学校から10倍近くいる中学での生活。本人も戸惑いながら過ごし、時にぶつかりながら、助けられながら…。
思春期の、山あり谷ありを、どう乗り越えたのかは、記憶に定かではありません。笑
子どもから大人への階段を上り下りする思春期。中学校の先生は本当に大変だと思います。3年間、見守り、導いてくださり、感謝しかありません。
卒業生たちは3年間、部活や勉学、クラス作りに励んだ達成感に満ちあふれ、明日への希望に満ちていました。若さの力です。
「ウリハッキョに通わせてくれて、ありがとう―。」
卒業生代表のこの言葉に胸が熱くなり、民族教育を授けることを、「あたりまえのこと」と感じてきた自身の思いと、この「あたりまえ」が「あたりまえではない」という実感がこみあげてきました。支えてくれた人の思いと行動あっての73年の歴史だということは言うまでもありません。
年々減る生徒数に、寂しさ、焦りも覚えます。
それぞれの道に進む卒業生の背中を見ながら、73年の歴史の「先」を思いました。
昨日、東京は前日の寒い雨日を吹き飛ばすように、よく晴れた一日でした。
日本各地で卒業を迎えられた方々、チュッカハムニダ!(瑛)