アマゾンでの販売を始めて1年
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読者の皆様、5月の連休、いかがお過ごしでしたか?
5月4日、緊急事態宣言が31日まで延期されることが発表され、東京都では学校の臨時休校も延期されました。吐くため息の行き場もない、という悶々とした数日を経験し、今はどうにか、この長い巣ごもり生活を楽しく、創造的に過ごしていこう、とギアを変えた状態です。
現在、月刊イオ編集部は出社組とテレワーク組に分かれ、6月号を作成中ですが、振りかえると、アマゾンで月刊イオの販売を始めたのが1年前の19年5月号から。ホームページのリニューアルが19年6月17日。ネットでの販売を促進したく、対策を講じたのでありました。
月刊イオの創刊は1996年7月。今から約24年前のことです。その頃は在日朝鮮人社会には、支部や本部、民族学校の数が、現在より多くありました。このネットワークを生かし、イオは読者が暮らす最寄りの支部活動家の手で各家庭に配られる—。そのようなスタイルで普及されていました。現在も、「人の手から手へ」が基本の普及スタイルです。
それから20数年。日本では雑誌業界全体が苦戦しており、廃刊された雑誌は数知れず、それでも万単位の雑誌部数を維持していることは、同胞社会全体の底力だと思います。
ただ、新天地で暮らし始めた同胞たちが、気軽にイオを読めるには、ネット対策が必要だと考えてきました。10数年前にホームページを更新し、定期購読の申し込みを受けはじめたものの、宣伝力が強いとは言えない。
というのも、取材現場に行くと、「イオはどこで買えるのですか?」とよく聞かれるのです。私個人の感触ですが、20、30代の読者に多い気がします。支部から購入する、という感覚がないのかな?という気もします。
月刊イオのホームページhttps://www.io-web.net/にジャンプすれば、購入の手続きはできますが、ホームページの存在すら知らない場合もある。
書店で買えるかというと、その場所も限られます(東京・神保町の内山書店さんには数十冊のイオが置かれています)。
読者が「この特集を読みたい!」と思った時、手軽に購入するには、大きな流通網にのせるしかない。
そこで昨19年春、雑誌バーコードを取得し、アマゾンで販売することにしました。
毎月の手順としては、雑誌バーコードと表紙画像を販売日の45日~15日前までアマゾンに送付、毎月20日前後の販売日にはSNSで告知します。
そして、読者から注文が入れば、アマゾンにイオを送付し、アマゾンから読者の手もとに届けられる、という段取りになっています。卸値は6割と書店に比べれば、利益率は低いものの、広告費と考えているところです。
さて、このアマゾン販売、今年に入って少しずつ売上は伸びているものの、まだまだ軌道に乗ったとは言えません。
この1年の間で嬉しかったのは、岡山県のある読者から届いたハガキでした。アマゾンでイオを購入したという男性が雑誌の感想を書いて送ってくれたのです。
アマゾン販売を初めて1年、初めて読者の顔が見えた気がしました。コロナ渦のなかで、ネット販売がますます注目を浴びていますが、このタイミングを機に、SNSでの発信やHP充実を図りながら部数拡大に努めていきたいと思っています。(瑛)
私も毎号Amazonで購入しています!
便利ですよね。助かっています。