新しい食器を買いたくなった
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ある日、新しく食器を買い揃えたくなり、某インテリアショップにて購入した。
作った料理を盛る時、心なしか味気ないなぁ…なんて思っていたのだが、その理由のひとつが“お皿”だと判明した。
今まではシンプルな白い皿や100均で買った何の情緒もない無機質なものばかりで、特に食器にこだわることもなかった。
料理の撮影を長年担当してきて食器の大切さはわかっていたものの、自分が生活する中でそこに意識が行かなかったのは、「食べられればいい」という考えがあったからだろう。
「料理は目で楽しむ」という言葉をよく耳にするが、食器もそれに含まれていることを知る。
例えば、トースト。
今までは、パンのカスを受け止めてくれるなら皿なんてなんでもいいやと思っていたが、食器を変えるだけまったく印象が違うようになり、なんとも美味しそうに見えるのだ。不思議と気分も上がる。
そういえば、うちの母は食器や茶碗を集めるのが好きだったなとふと思い出す。
京都などの旅行先で食器を売っている店の前を通る度に立ち止まって眺めたり、新しく買ってきては「どう?」なんて聞いてきたりした。
食器を愛でる人の気持ちがわかってきたように思う。
今日はどのお皿にしようかな、と食器棚から取り出すのが楽しみになった。(麗)