イオで伝える感謝の気持ち
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先日、編集部に嬉しい手紙が届いた。人気連載「漫画・トンポとんね이모저모話」へのエピソード投稿である。投稿があったこと自体、嬉しいことだが、なによりも書かれていた言葉にジーンとした。
大まかな内容は、投稿者の娘さんが5年前の年末、上野の病院で出産して入院していた時に、院内で偶然出会った同胞のおばさんから세배돈(お年玉)をもらった、というものだった。
互いに同胞だということが分かっていろいろとお喋りしたあと、自宅に帰ったおばさんは夫にその日あったことを話したという。すると、「동포의 아이는 조선의 아이! 우리의 아이다!(同胞の子どもは朝鮮の子ども! 私たちの子どもと変わりない!)」と言って、お祝いを渡してあげるよう伝えた―とのことだった。
※以下、手紙の本文より
「同胞」…どれほどあたたかい言葉、気持ちでしょうか。遅くなってしまいましたが、その方々に幸福があることを願いながら、イオで感謝の気持ちを伝えたく、投稿しました。…
私が嬉しかったのは、「イオで感謝の気持ちを伝えたく」の部分だ。きっと、同胞たちが手に取るイメージがあったから、(目にしてくれたら…)との思いで投稿して下さったのだろう。イオは人々をつなぐ掲示板のような役割も果たしているんだな、と気がついた。
上のエピソードはイオ9月号に掲載される。病院で出会った同胞のおばさんは東京・足立区にお住まいだという。漫画に気づいたらきっとほっこりしてくれるだろう。
2018年度から始まった「漫画・トンポとんね이모저모話」も連載4年目。今後もいろいろなエピソードに期待したい。(理)