関東大震災から97年、忘却される歴史― 8月25日・連続学習会のお知らせ
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来る9月1日(火)は、1923年の関東大震災から97年を迎える日です。
今日は、8月25日(火)に行われる「1923関東朝鮮人大虐殺を記憶する行動」第4回連続学習会(19:30-21:30)についてお知らせします。
学習会の講師は、専修大学文学部教員の田中正敬さん(「関東大震災朝鮮人虐殺の国家責任を問う会」事務局長)。
「各地の関東大震災朝鮮人虐殺の実態と追悼・真相究明の取り組み」をテーマにお話しされます。
関東大震災時の朝鮮人虐殺をめぐっては、東京都知事が毎年9月1日に行われる関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典への追悼文送付を取りやめるなど、歴史の事実に目を背ける「上から」の動きが強まっています。
民間人が民間人を殺める―。
97年前、想像するだけでも恐ろしい出来事が、私が暮らす東京をはじめとした関東地域で起きました。
さらに信じがたいことは、なぜ虐殺した側の大多数が罪に問われなかったのか―。
それは当時、朝鮮半島が日本の植民地支配下に置かれていたからであり、
朝鮮人への徹底した蔑視感情が根底にあったためでした。
そうでなければ、一般の人たちが、根拠のないうわさで人を殺す、というおぞましいことが起きるでしょうか。
このようなブログを書くと、コメント欄に目をそむけたくなるような罵声が浴びせられます。アクセス数も増えます。
朝鮮人虐殺は事実ではなかったと―。
「97年目」の「9月1日」を迎えるにあたり、まずは関東大震災時に何があったのか、という事実に目を向けてほしい。今回のオンライン講演会は、日本人研究者の地道な研究成果を知ることができる絶好の機会です。
以下からお申込みください。
https://1923shinso.peatix.com/view
*お申込みいただいた方には、期間限定のアーカイブ配信をいたします。
以下に主催者の呼びかけを記します。(瑛)
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…関東大震災時の軍隊・警察・民衆が行なった朝鮮人虐殺の実態について、私たちの多くが抱くイメージは、必ずしも正確なものではありません。
それは、政府が事態の隠蔽を図り、まともに調査を行わなかったためでもあります。
真相究明を行なってきたのは、地域で真相究明に取り組んできた人びとでした。
学習会では、震災時の虐殺の経過を押さえた上で、真相究明の活動に目を向けます。
また、今後の課題についてもお話ししようと思います…。
田中先生の論文には、『地域に学ぶ関東大震災―千葉県における朝鮮人虐殺 その解明・追悼はいかになされたか』(田中正敬・専修大学関東大震災史研究会編、日本経済評論社、2012年)などがあります。