脂質過多と視力低下とアレルギー
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まさか自分がこんなタイトルを書くことになるとは思ってもみなかった。挙げたものは30歳になった私の身体に起こった変化である。といっても誕生日を迎えた途端、急に変わったわけではないだろうから、正確に言えば認識したのが30歳になってからーということになるだろう。
脂質過多などはきのう受け取った健康診断の結果に書かれていたもので、判明したばかりである。血液、肝機能、腎臓、糖代謝、血圧…などA判定が並ぶなか、脂質の欄だけがB判定だった。それにより総合判定はB。
健康診断を受けるのは2014年以来6年ぶりで、さすがにそろそろ自分の健康状態を把握しなければ、との思いで予約した。
タイトルに書いたもののうち、最初に知ったのが視力の低下だ。8月中旬に病院で検査結果を見て驚愕とした。かねてより視力の良さを自負しており、これまで両目1.5だと思い込んでいたが、なんと今回の検査では右0.6、左0.1。
そんなはずない、とショックで固まっていると、看護師さんが私の狼狽えを察してくれて、もう一度チャレンジできることに。しかし1回目の時も感じたが、左目がかすれてよく見えない。最後は気合いと勘で当てにいって右0.8、左0.5の結果を得たものの、敗北を認めた。
ついでに前回、2014年時の検査結果を確認させてもらうと両目とも1.2だった。1.5との思い込みはどこから来ていたのだろう…。なにはともあれ大きな病気が見つからなくて良かった。
一方で健康診断とは別に、自己診断でほぼ確信していることがある。それがアレルギーである。恐らく、軽い小麦アレルギーになった。
1年ほど前からニキビによる肌荒れがひどくなり、皮膚科で処方された薬を使用するも、なかなか治らないでいた。生活環境の変化か?くらいに思っていたが、半年ほど前、小麦アレルギーによって異常なニキビに悩まされたという人の体験談をSNSで発見。
実はその時点で(もしや)と思ったが、見て見ぬ振りをしてきた。パン屋があるととりあえず商品をチェックしたくなる、1日一回はパンを食べないと気が済まないというくらいパン好きだからである。疑念に蓋をしながら、これまで通りの生活を送っていた。
きっかけになったのは少し前の出張期間。ホテル滞在中の約1週間ほどパンやお菓子を口にすることがなかった。取材先で食事をさせてもらうことが多く、基本満腹だったのが理由だろうか。そしてその期間、新しいニキビができなかったのである。
普段の肌荒れがすん、と落ち着いた。自分にはパンが合わないとほぼ実証されたようなものだ。しかしそれでも事実を認めたくなくて、出張から帰ってまたしばらくはパンやお菓子をつまんでいると、案の定ニキビが出たのでさすがに観念した。
それから約2週間。小麦粉を主成分とするパンやクッキー、ケーキ類を一切食べていない。嬉しくも悲しいことに、やはり新規のニキビがほぼ出なくなった。そうして今に至る。
小麦断ち(と言っても調味料に含まれているものなど、徹底的には制限していない。なので多分、軽いアレルギーだと思っている)した当初は無性にパンが食べたくなったが、調べると通販ではグルテンフリーといって小麦粉不使用のパンやお菓子も普通に買えることを知り、試しにそれを食べたら充分満足できた。あとは、願わくばグルテンフリーのカロリーメイトが開発されてほしい。
もっと早く現実を直視して、調べることに時間を割けばよかった。半分自覚しているのにそれを認めず、答えに向き合うのを引き伸ばすことにはなんのメリットもないなと感じた。特に健康面においては。
どちらにしても、このタイミングでいろいろと知れたのは良かったかもしれない。パンとお菓子を控えることは、脂質過多だった食生活の改善の第一歩にもつながるだろうから。(理)