青く不思議な絵本と個展
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現在、月刊イオで「まちがいさがし」のイラストを手がけて下さっている崔奈央さんの絵本と個展情報を紹介します。崔さんは、「ならの」というペンネームで活動しています。
まずは絵本。タイトルは『海を知らないこどもたち』です。あらすじは以下。
主人公の「僕」は、遠い昔にあったという“水の中の海”に憧れている。空飛ぶ魚たちも、昔は海の中を飛んでいたそうだ。ある日、砂と貝殻だけの“海”で綺麗な巻貝を拾った僕は、突然どぶんと水の中に落ちる。そこには、地上を“海”だと話す少女がいた。それぞれに自分の“海”を信じている、あるいはその存在すら知らない子どもたち。「僕」は戸惑い、他の子どもたちの“海”を否定するも…。青い青い、不思議な物語。
絵柄に個性のある崔さん。まちがいさがしの1枚絵には収まりきらない、深く色鮮やかな世界を存分に描いています。
絵本は創作物の通販サイトであるBOOTHから、1冊1000円(送料別)で購入可能。現在は在庫を再準備中だそうで非公開になっていますが、10月中にオープンされます。
→https://naralalana.booth.pm/
次に個展のお知らせ。現在、関西で活動している崔さんですが、なんと11月に東京・新宿で初の個展が決まりました。
会場では、過去に手がけてきたイラスト作品、LINEスタンプ制作ラフなどを展示。絵本やイラスト集、ポストカードなども販売予定とのことです。
日時:2020年11月2日(月)~30日(月)
場所:Gellery Door(新宿の靴修理屋さん Door)
東京都新宿区新宿1-18-14 廣田ビル1階
崔さんと月刊イオがつながったのは昨年。いくつかのイラストとともに、イオで何かできることがあれば…と崔さんの方から連絡をくれました。イラストが魅力的で、なによりその積極性に驚きました。
当時、崔さんは台湾在住。経歴も面白く、台湾での日々のことは別途エッセイで寄稿してもらいました(2月号の特集「世界から안녕하세요!」にて。一部、試し読みもできます)。
私はまだ直接に崔さんとお会いしたことはありませんが、崔さんのTwitterアカウントをフォローしています。上の二つの情報もTwitterを通して知りました。また、台湾時代の経験や日常のことを、イラストを添えて記録したnote(ブログ)も楽しいです。
いろいろな世界に飛び込んで多彩な形で発信している崔さん。興味のある方はぜひサイトや個展に足を運んでみて下さい。(理)