古きものには魅力はあれど…
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今の家に住んで10年目を迎える。
アパートは築20年以上。最近では、キッチンのシンク下と床から水漏れしたり、エアコン(今は無きNational製)の前面パネルが開かなくなったりと、諸々の設備にガタが来ている。
水漏れは恐らく私が気付いた時点で、かなりの日数が過ぎていたように思う。
不動産会社に連絡をしようにも定休日…。
とりあえずタオルを敷いてキッチンも使わないように、水道の蛇口をガムテープでグルグルに巻いた。
しかもこういう時に限って、洗い物が大量にある。仕方ないので、その日は風呂場の洗面台で食器を洗った。
エアコンは前面パネルが閉じたまま使うわけにもいかないので、使用する時は手で開かせ、これまたガムテープで固定するという、なんともみすぼらしい状態になっている。
後日、業者に応急処置で水漏れを止めてもらい、ついでにエアコンも見てもらった。
「古いエアコンなので、ここ(前面パネル)だけ取り替えることは出来ないですね。大家さんの判断次第ですけど、もしかしたら両方、全取っ替えになるかもしれないです。」
そうしてもらえるとありがたいな〜と思いつつ、全取っ替えは結構な工事だ。
結局、大家から取り替えていいとの許可が出たので、キッチンとエアコン、どちらも新しいものに替えてもらえることになった。
築20年以上となると当然、設備も老朽化してくる。
取り替えようにも製品自体がすでに製造中止になっていることが多い。
部屋の照明も同様の理由で、蛍光灯からLEDになったり、他にも、真冬にお湯が出なくなってしばらく銭湯通いする羽目になったりと、今まで色々あったなと振り返った。
令和の時代、自宅の設備が所々で現代化していく度に嬉しい気持ちになる。
一方、今回の件で「もっとキレイな物件に住みたい」という思いに拍車がかかった。古きものには魅力はあれど、色々と面倒なことが多いのだ。
工事当日は、フライパンや調味料、食器棚など、キッチンに置いてある物をすべて退かしておいてくれと言われたので、時間があればせっせと片付けている。
いま部屋の物を減らしている真っ最中なので、ちょうどいい。
これで少しは快適な暮らしができるだろうか。(麗)