李健太、初のメインイベントで判定勝ち
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プロボクシングのスーパーライト級ノンタイトル8回戦が3月25日、東京・後楽園ホールで行われ、初めてメインイベントに抜てきされた李健太選手(25、帝拳ジム所属)が日本同級18位の石脇麻生選手(21、寝屋川石田ジム所属)に3-0の判定勝ちを収めた。
李健太選手は大阪朝鮮高級学校(当時)時代に高校6冠、日本記録となる公式戦62連勝をマーク。日大を経て、19年2月にプロデビューした。今回の勝利で、プロ戦績を4戦3勝(1KO)1分けとした。
新型コロナウイルス感染症拡大などの影響もあり、李選手にとってこの日は負傷引き分けに終わった前戦(19年11月2日)以来、約1年4カ月ぶりのリングとなった。
身長180センチ、リーチで勝るサウスポーの李選手が1回から右ジャブなどの攻撃で主導権を握る。前に出る石脇選手を李選手が足を使ってさばく展開が続き、李選手が全体的に試合をコントロール。3Rには強烈な左のパンチがボディに決まり、石脇選手の動きが止まった。しかし、フィニッシュブローの左ストレートでダウンを奪うまでにはいたらない。
その後も石脇選手の突進に押し込まれる場面はあったが、右ジャブと右フック、ボディーブローで試合をリード、3-0(78-74、78-74、79-73)の判定で初メインを勝利で飾った。
3月9日に25歳の誕生日を迎えた李選手。試合後の会見では、「試合前はすごく燃えていて、興奮が収まらない状態だった。山中慎介さん、(帝拳プロモーションの)浜田(剛史)代表、村田諒太さんらがこういう場を踏んで世界に行かれている。そういう意味では緊張した」とコメント。「プロ4戦目だが全然成長していない部分ある。人一倍、いや何十倍練習して、必ずベルトを巻きたい」と決意を語った。
アマ通算112戦102勝10敗の成績を引っ提げてプロへ転向したスーパーライト級のホープはデビューから4戦無敗、着実にステップアップしている。(相)