“継続的な支援体制を”/「無償化連絡会」が140万円寄贈
広告
日本人有志らによる市民団体「朝鮮学校『無償化』排除に反対する連絡会」共同代表の長谷川和男、佐野通夫さんが6月16日、東京朝鮮中高級学校(東京都北区)を訪れ、集まったカンパ140万円を金順彦・東京朝鮮学園理事長らに手渡した。
同カンパは、新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけ、運営が困難な状況に置かれている朝鮮学校を支援するため、「無償化連絡会」が昨年5月から呼び掛けたもの。20年8月に同校へ伝達した以降から集まった寄付金と、「無償化連絡会」の資金を合わせた。
手渡された封筒には、「緊急カンパ120万+20万円」と書かれていた。
この「+20万円」は、連絡会共同代表で一橋大学名誉教授の田中宏さんがモンダンヨンピルのオンライン講演に出演した際、出演料として受け取ったもので、田中さんは、自分がもらうわけにはいかないと、出演料全額を朝鮮学校へ寄付した。
「コロナ禍ではどこも財政的に厳しいが、朝鮮学校保護者のなかには、経済的に直撃を受ける分野で働いている方が多い。そのような意味でも、朝鮮学校の支援を継続的に行えるよう体制を整えていきたい」(長谷川さん)。
金順彦理事長は、「コロナ禍にあった昨年1年間は、各地の朝鮮学校への支援の知らせを聞くたび、われわれの知らない場所で実に多くの支えがあったことを実感できて、感動した。今回の寄付金も、各学校、特に運営が厳しい学校にしっかり行き渡るようにしたい」と話し、前年度に続くコロナ禍でのカンパに感謝の気持ちを伝えていた。