写真の写り方
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先日、高校時代からの友人の結婚式に参列した。
とてもほっこり、かつ、懐かしい気持ちになり、珍しくSNSを更新しようという気になったので、かのじょとの思い出の写真を探すため、過去の写真を漁っていたとき、高級部時代と大学時代、ずいぶん映り方が違うということに気がついた。(※結局SNSは更新していない。筆者あるあるだ)
朝鮮舞踊部のようにキッとした表情をつくることができない筆者は、他人に写真を撮られることが苦手である。キメ顔ができず、自分がどんな表情をしているのかがわからないので、特に集合写真などのポーズのしようのない場合は、「なんて表情…」という表情で突っ立っているだけだ。
高校時代は、ガラケーからスマホに移行する人が増えていた時期で、SNSも盛んだったため、インカメ(自撮り)や友人との写真が多いのだが、おそらく迷走期だったのだろう、どの写真もどこかカッコつけていて絶妙にダサい。笑えないのなら、と、スカす路線を選んだのだろうか。
一方で大学時代の写真は、とにかくふざけている。
根っからのおふざけなので、ふざけてしまった方が楽しいうえ、ポーズや表情に困らない―という結論に至ったのだろうか。
北海道のご当地キャラクター・まりもっこりの顔に誰が一番近づけるかを競った「まりもっこり選手権」、「写真のピースサインから指紋が盗まれる可能性がある」というニュースを見た後からは、「指紋隠しポーズ」なるものを編み出したり、友人同士の記念写真の後ろでひそかに変顔で写りこむなど、見出すと止まらない。一応、コンセプトや意図があるので、見返したときに当時の状況を思い出しやすい。
友人と当時の写真を送りあい、外出先でケタケタ笑ってしまった。
全力で楽しみながら写真を撮ると、何度見返しても笑える―これが27年間の人生の悟りである。
これからも気力とテンションが許す限り、ユニークな写真を残していこうと思う。(蘭)