極美本展で芸術鑑賞!
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季節はすっかり秋で、秋といえば芸術の秋です!
ということで、昨日、東京都美術館(東京・上野)で開催中の、一般社団法人「新極(しんきょく)美術協会」の全国公募展「第27回 極美(きょくび)本展」へ行ってきました!
去年はコロナ禍で開催できなかったそうで、2年ぶりの開催だそうです。
今年は約260人の方々の作品が展示されていて、その中には同胞美術家の6名の方々の作品も展示されているうえ、アジアの子どもたちの絵画作品コーナーには、ともだち展の共同制作『へいわのおまつりはじまるよ』が展示されているということで、開催2日目に足を運びました。
美術の大先輩である先生方の作品は息をのむほど圧倒的に素晴らしく、
作品の前でかなり立ち止まり、じっくり鑑賞しました。
朝鮮民主主義人民共和国功勲芸術家で2020年に「ル・メイユール〈最高峰〉芸術賞」を受賞した画家の朴正文さんの厳かさが漂う作品『白想』と『凛麗』。
現在月刊イオで連載中の「オリニ絵画展の20年」を執筆頂いている、東京朝鮮第5初中で美術教員を務める金聖蘭先生の作品『自問自答Ⅰ』『自問自答Ⅱ』(極美審査委員賞受賞)。
高句麗古墳壁画の朱雀とチマチョゴリを着た女子学生を描いた朝鮮画で、緻密に色を重ねて描かれた作品は見るほどに新たな発見や感動があり、目を奪われ続けました。
弊社の近くにあり何かとお世話になっている、東京朝鮮第1初中で教員を務める夫正鵬先生は80号を二つ合わせた『帰郷』(坂本唯一賞・アートプリントジャパン賞受賞)という大作を描いてました。入学式の日を描いた絵でありながら後ろには鮭が泳いでいたりと、不思議な作品でありながらも胸に訴えかけてくるものがある作品でした。
『帰郷』という意味、描かれているひとつひとつをじっくりとみて、自分のなかでじっくりと咀嚼して、何かを感じ取るという、芸術的体験を味わうことができました。
教員として日々忙しく生徒たちを見ながらも、こうして精力的に絵を描き、芸術を産み続けている先生方は本当にすごいなとまた改めて尊敬しました。
他にも文芸同美術部長の金任鎬さんの連作2点を描いた『人物』(バングラデッシュ大使館賞受賞)は写真と見間違うほどリアルさがありつつも味わいがあり、コロナ禍でありながらもささやかな愛おしさが感じられました。
他の方々の作品もレベルが本当に高く、鑑賞できたことが嬉しかったです。
展示場の終盤には大きな壁面に楽しそうに貼られた子どもたちの作品がたくさん…!!
2019年までのワークショップなどで制作したという、東京・ピョンヤン・ソウル・延吉の子どもたちが描いた絵が、一つの作品となり、みるだけで楽しくなりました。
搬入作業をした金聖蘭先生によると、午前11時から午後16時までかかるという大作業でしたが、誰もが楽しく展示準備をしていたと教えてくださいました。
ひとつひとつじっくりみると、地域の特性がよくでていて、何時間も観ていられます。
私も気づくと2時間があっという間に経過していました。
東京は明日から緊急事態宣言も解除されるので、ぜひ、この機会にすばらしい作品たちに触れてみてください。(愛)
会期は10月5日まで、東京都美術館 1階第4展示室で開催中です!(4日は休館)。
●9時半〜17時入場、17時半閉会(最終日は13時半入場、14時閉会)。
●入場料は一般・大学生700円(500円)※( )内は団体料金(20名以上)
高校生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付添(2名)は無料