広島朝鮮初中高級学校創立75周年記念大同窓会「躍動キャンパス」
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広島朝鮮初中高級学校創立75周年記念大同窓会「躍動キャンパス」が4月17日に同校体育館で行われた。
75周年記念事業実行委員会の李英一委員長、同校連合同窓会の金正徳会長、広島県をはじめとする中四国地方の同胞、朝鮮学校児童・生徒、広島初中高卒業生ら約500人が参加した。
同校は中四国地方唯一の幼・初・中・高一貫校で、これまでに3600人あまりの卒業生を送り出してきた。
昨年4月16日、学校創立75周年を迎えた同校は「100年学校」を目指すという目標を掲げ、5月9日、卒業生、保護者、地域同胞ら30人で75周年記念事業実行委員会を結成。「躍動」をテーマに掲げ、75周年記念公演(昨年11月22日)、連合同窓会再結成(12月12日)をはじめとする一連の記念事業を1年かけて進めてきた。6月にはクラウドファンディングを実施し、すべての教室に冷暖房設備を設置した。
この記念事業の集大成となったのが、今回の大同窓会「躍動キャンパス」だ。
この日、歴代の卒業生が母校に集った。久しぶりの再会を喜び、昔の思い出を語り、近況を報告し合っていた。卒業以来、数十年ぶりの再会に驚き、感激のあまり抱き合う姿、恩師に花束を贈る光景も見受けられた。前日に同窓会を開いたという期も少なくなかった。
舞台上では、卒業生と在校生がクイズや特技披露、綱引きなどで対決するH1グランプリ、学校の75年の歩みを写真とともに振り返る「広島朝高ベストフォトコンテスト」、広島初中高在校生の公演や地域同胞の歌などさまざまな企画が行われた。
かつて朝鮮学校が位置していた大竹、横川、呉など県内5ヵ所から現校舎までの総距離およそ75キロを広島朝高生と地域青年同盟のメンバーらが「75年をつなぐ」という思いを込めて走る「75マラソン」のようすが中継され、ランナーらが同窓会の会場となった体育館にゴールすると大勢の参加者らがあたたかく出迎えた。
フィナーレは広島大豊年。朝鮮の名曲《청산벌에 풍년이 왔네》(青山里の豊年)を生演奏と合唱で披露した。全員参加型のステージを創りたいというコンセプトで、卒業生らから写真を募集しスクリーンに写し出した。
壇上の実行委の李英一委員長は「若い世代へのバトン継承」「100年学校」への思いをあらためて強調した。
75周年記念事業を機に再建された同校連合同窓会は今後、学校支援のさまざまな取り組みを行っていく。(相)