写真で「Go Toピョンヤン」!
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「〜特別写真展示会〜 Go To ピョンヤン」が、去る23、24日にかけて総聯葛飾支部1階で行われた。主催は在日本朝鮮青年同盟(朝青)東京・葛飾支部。同メンバーが2018〜19年に訪朝した際のスナップ写真、約300枚が展示された。
平壌の街並み、現地の料理、観光地、滞在中に出会った人々など、さまざまな写真が並ぶ。画質が綺麗なので、なにで撮影したのか尋ねると自身のスマートフォンとのことで驚いた。構図にも個性があらわれていて、撮影者の感動や好奇心が伝わってくるようだった。
朝青葛飾支部の役員を務める金陽里さんは19年に訪朝。当時、一緒に滞在した日本各地の朝青メンバーにも声をかけ、写真を集めたという。
現地の青年たちと公園でピクニックしながらのど自慢大会に興じていたら、人民たちが自然と集まってきて大盛り上がりになったことなど、思い出を交えながら写真の解説をしてくれた。
「この写真を見ていると、当たり前だけど、ここでも毎日を一生懸命に生きている人々がいるんだと分かる。楽しそうで、開放的で…。ウリナラは『怖い国』だという印象を拭えたら」(金さん)
金さんはもう一枚、一番のお気に入りだという写真を教えてくれた。
これは朝の大同江で踊る人民の姿だそう。朝日を受けて踊る姿が美しい。撮影したのは朝青葛飾支部の副委員長・夫星琴さんだ。
夫さんは、東アジアの子どもたちが絵を通して交流する「オリニ絵画展」のスタッフとして18、19年に朝鮮学校児童らとともに訪朝した。
深く触れ合った子どもたちの様子だけでなく、宿泊したホテルでの日々の食事、街で目にした人々など、たくさんの風景をカメラに収めた。
「一般人が見てきたウリナラの姿が、見る人に一番近い視点だと思う」、夫さんがそう話すように、会場では「めっちゃウリナラ行きたくなってくるんだけど」と、訪朝を懐かしがる感想も聞こえた。
また、ただ写真を並べるのではなく、このように見せ方も工夫していたのが印象的だった。朝鮮の姿をカジュアルに知って欲しく、目を引くレイアウトを心がけたという。
現地に暮らす親戚と過ごした写真、甥っ子から手渡された手紙も展示されていた。
世代もさまざまに、同胞だけでなく日本市民も訪れ、写真展は盛況を博した。
私のお気に入りは下の2枚。どちらも子どもの表情と距離の近さが素敵だ。(理)