生駒山上遊園地☆ISJスペシャル遠足/大阪府青商会が主催
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大阪府青商会が主催する「生駒山上遊園地☆ISJスペシャル遠足」が4月23日、奈良県の生駒山上遊園地で行われ、大阪、奈良、和歌山にある大阪朝高学区の朝鮮学校初・中級部に通う児童・生徒と朝鮮幼稚園に通う園児、土曜児童教室に通う子どもたち、学齢前の幼児ら約700人と保護者、スタッフ含め約1000人が参加し、大盛況を博した。
この日の遠足は、新型コロナウイルスの感染拡大によって朝鮮学校でさまざまな行事が中止や延期を余儀なくされる中、昨年、結成25周年を迎えた大阪府青商会が、子どもたちに元気いっぱい、笑顔いっぱいの一日をプレゼントしたいという思いから企画したもの。
企画実現のために行ったクラウドファンディング(CF)では、府内外の同胞や日本市民の支援によって目標金額を達成。また、同企画を聞きつけた同胞たちが支援金を届けてくれるなどし、多くの人たちが支援を寄せた。
当日、子どもたちは、過去に学校同士の交流を通して知り合った友だちとの再会を喜び合うなど、他校の子どもたちとの交流を深めた。また、遊具を楽しむだけでなく、スタンプラリーや、参加者たちが自由に応募する「インスタフォトコンテスト」など、さまざまな企画が用意され、園内には子どもたちの楽しそうな声がこだましていた。
「いこま兄さん」という広告塔になり、SNSを通じて幅広く宣伝活動を行ってきた中西青商会の金泰碩副会長(41)は、「子どもたちを喜ばせたいという大阪青商会の思いと、さまざまな人びとの力添えのおかげでここまで辿り着くことができた。このイベントが必ずや起爆剤となって全国に飛び火して、センセーションを巻き起こしてくれると信じている」と話す。
大阪府青商会・李起守会長(41)によると、昨年に結成25周年を迎えた府青商会が子どもたちのために何ができるのかを議論した時に一同が口にしたのは、自分たちが初級部の時に当時の朝銀信用組合がエキスポランドを貸し切って府下の子どもたちを招待した「アンニョンハシムニカフェスティバル」だった。あの時の感動を今度は自分たちが企画する番だと、満場一致で遊園地に招待することを決めたという。
「かつての自分たちがそうだったように、今の子どもたちも同胞社会のあたたかさを感じてもらえたら嬉しい。これからもコッポンオリたちのための活動に力を入れていきたい」(李会長)
(文・写真:盧琴順=朝鮮新報)