マンションの隣に住むペルー出身の日系4世家族との「お隣さん付き合い」が始まって半年ほどになる。

件の家族が越してきたのは２年ほど前だろうか。３世代でにぎやかな５人家族。菓子折りを持参してあいさつに訪れた際に自己紹介いただいたので、名前と外国ルーツということは知っていた。それから、顔を合わせるたびにあいさつや簡単な立ち話をするように。筆者夫婦の間では、「一度ゆっくりお話したいよね」と思っていたが、新型コロナウイルス感染症の拡大という未曽有の災害のただ中でなかなかそのような機会を作れずにいた。

今年はじめ、お隣さんから孫の誕生日を祝うホームパーティに招待してもらったのが、本格的な近所付き合いが始まるきっかけとなった。その後、LINEで連絡先を交換して、今度は筆者家族のほうが自宅に招いたりと、お互いの家を行き来する仲に。お互いに同じ年頃の子どもがいて、同じ保育園に通うようになったことも、関係が近くなる要因のひとつになったと思う。

日本にルーツがあり、日本国籍も取得している日系4世と筆者のような在日朝鮮人とでは、さまざまな面でバックグラウンドが異なっているが、互いの来歴を話し合ううちに親近感がわいてきた。

うちもお隣さんも家族や親せき、友人の訪問が多いほうだ。隣り合った住民同士で人の出入りがにぎやかなのも何だか面白い。

次は家族同士でどこか近場へ遊びにいく計画も持ち上がっている。（相）