会社の本を整理しながら
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会社のものを整理する必要に迫られ、長年ためてきた本や書類を整理している。
私が入社したころはまだワープロもなくて、原稿用紙に手書きで記事を書いていた。そのうちにワープロが支給され、パソコンで記事を書くことになり、デジタルカメラが出現。書類や写真をデータで管理するようになったものの、裁判書類や理解に時間がかかるものは紙で読む習性があり、紙をなかなか捨てられない。そうなると紙が雑然と溜まっていく-。
こんないい訳は不要!
ひと月内に本と資料を大量に処分しなくては!
そこで、
①手元に必ず!残しておきたい本は精査して残す、
②図書館や他の場所でしっかり保存している本は処分する、
③欲しい?だろう人に分ける-ことにした。
なんでこんな本買ったんだろう…という本もたくさんあった。
若い頃は時間にもお金にも余裕があって、「いつか読みたい」とそそられた本は、目についたら手が伸びてよく買っていた。
同僚や子どもたちに読んでほしい本を優先しながら取捨選択!
週末には家の本棚も眺めながら、20代から自分がどんなことに興味を持ってきたのか、どんな物書きに憧れてきたのかをぼんやり考えた。
作家の森崎和江さんの訃報が届き、
2016年8月号特集「もう一つの私のふるさと」
https://www.io-web.net/2016/08/sp_hometown/で森崎さんのことを書いたことも思い出した。森崎さんの「慶州は母の叫び声~私の原郷」(新潮社)を読んだ時の衝撃は忘れられない。
蔵書は、来たし日を振り返ることができる思い出箱のようなものだ。
多忙にかまけて、本の世界を楽しめていないことにも気づかされる。
電池が切れるといい記事も書けないのに。(瑛)