連続講座「古代の朝鮮と日本」第2期始まる
広告
朝鮮大学校(東京都小平市)朝鮮問題研究センターが企画する連続講座「古代の朝鮮と日本」の第2期が9月17日から始まった(全4回)。4月から6月にかけて開催され好評を博した第1期(全3回、講師は九州大学名誉教授の西谷正さん)に引き続き、日本と古代朝鮮の関係史について各分野の専門家が講演する。
17日に朝鮮大学校講堂で開かれた第2期の1回目(連続講座全体では4回目)のテーマは「高麗王若光と高麗神社」。講師は高麗神社宮司の高麗文康さんが務めた。
埼玉県日高市にある高麗神社の第60代宮司である高麗さんは、年間70万人が訪れるという同神社の成り立ちや高麗郡設置の経緯、朝鮮半島とのつながりなどについて解説。666年10月、高句麗国王が日本へ遣わした使節団の中にいた「二位玄武若光」という人物が高麗郡の初代郡司といわれる「高麗王若光」と考えられているが、高麗神社はこの若光をまつった神社だ。
この日の講座には200人あまりが参加した。豊富なエピソードも交え、日本と朝鮮半島との歴史的なつながりへの想像力をかきたてる高麗さんの講演は、聴衆からの質問も数多く寄せられるなど盛会だった。
次回以降の講座も興味深いテーマが並ぶ。第5回以降の内容と参加申込方法は以下の通り。興味のある方はぜひ朝鮮大学校へ足を運んでほしい。来校の際は朝鮮歴史博物館も参観できる。(相)
第5回 「波濤を越えた交流―渤海・日本航路をさぐる-」
10月15日(土)14~16時
講師:小嶋芳孝さん(金沢学院大学名誉教授)
第6回 「高句麗僧・慧慈と聖徳太子」
11月12日(土)14-16時
講師:李成市さん(早稲田大学文学学術院教授)
第7回 「高句麗壁画古墳と古代日本」
2023年1月21日(土)14~16時
講師:河創国さん(朝鮮大学校文学歴史学部教授、朝鮮歴史博物館館長)
■会場:朝鮮大学校講堂(リモート配信はなし)
■参加費:各回1000円(学生無料)
■申込方法:住所、氏名、所属、電話番号を記載のうえ、メールかFAXで申込。
Mail:kucks1105@gmail.com Fax:042-346-0405 件名は「連続講座参加」
■問合せ
朝鮮大学校朝鮮問題研究センター(KUCKS)
TEL:042-346-0414(直通)/042‐341-1331(大学代表)
担当:金、李