「主戦場」の控訴審判決
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9月29日の木曜日、ネット上で記事が配信されて知ったのだが、日本軍性奴隷制問題をテーマにしたドキュメンタリー映画「主戦場」(ミキ・デザキ監督)に関する控訴審裁判で28日、判決が出た。
裁判は、映画に出演したケント・ギルバート氏ら5人が、勝手に映画を一般公開されたなどとして監督と映画配給会社「東風」に上映禁止と計1300万円の損害賠償を求め訴訟したもの。一審判決は今年1月27日に東京地裁で言い渡され、請求を棄却し原告の敗訴となった。
今回の控訴審判決でも、知的財産高等裁判所は一審と同じく原告らの訴えをすベて棄却する判決が下された。
勝訴を受けてデジタル配信の開始も発表された。
デザキ監督は「いよいよ!『主戦場』のデジタル配信を開始します! 長い間お待たせして申し訳ありませんでした! ご自宅で映画を観て、お友達やご家族と共有できるようになると思うと、とても楽しみです。また、3年にわたる訴訟も今年1月の一審に続き9月の控訴審でも勝訴しましたので、安心してご覧ください」とメッセージを寄せている。
「主戦場」は19年4月20日に封切られた作品で当時、映画館に足を運び観ている。このブログでも触れたことがある。
「映画「主戦場」にだまされたという者たち」
保守派の論客と元慰安婦の支援団体や研究者らにインタビューを重ね、それぞれが主張する構成になっていて非常によくできた作品だと思った。日本の加害を否定する歴史修正主義者たちの主張がいかにおかしいのかがよくわかる。
デジタル配信が開始されたこの機会に「主戦場」、観てはいかがだろうか。(k)