4.24から75年、京都でも街頭行動
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2017年7月19日、広島地裁における高校無償化裁判不当判決を受けて、京都府内の同胞青年たちが中心となり同年8月から始まった「火曜アクション」。朝鮮高校がある京都でも他地域の高校無償化裁判闘争に連帯し、制度適用のため声を上げようと、毎週火曜、観光客を含む多くの通行人が行き交う四条河原町交差点付近などで行われてきた。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により一時、中断されていたが、昨年6月から再開されている。
「4.24教育闘争」75年の節目を迎えるなか、25日には、四条河原町交差点、京都駅タワー前、阪急西院駅周辺の府内3ヵ所で同時に行われた。(『火曜アクション』は今回で169回目)。
事務局団体である朝青京都、留学同京都の青年たちや、府内の同胞、活動家、京都朝鮮中高学校の教員・生徒および日本の市民たちが参加し、雨が降る中、朝鮮学校への「高校無償化」「幼保無償化」適用、民族教育に対する差別の是正を訴えた。
京都市内の専門学校に通う留学同京都の朴真心さん(19)は、時間が許す限り、毎週、「火曜アクション」に参加している。そんな朴さんにとってこの場は「自分が在日朝鮮人であるということを改めて考え、成長させてくれる、原点のようなところ」でもあるという。問題が長期化する中、解決の兆しをどこから見出せるか――「やっぱり『火曜アクション』の参加者・賛同者を増やすこと。例えば街頭に立つ私たちの姿を見て、そして朝鮮学校に実際に足を運んでありのままのようすを知ってもらう… そのように連帯の輪を少しずつ広げていくことで、差別是正に繋げていけるのではないだろうか」と話した。
一方、石田隆子さん(65)は2018年からここに参加している。友人を通して「火曜アクション」について知った。「若者たちが一生懸命声をあげているのに、政府はまともに応えようともしない。日本市民の1人として、この問題を真剣に考えていかなければ」と語った。
「4.24教育闘争から75年を迎えたが、今も差別はなくならない。この現実をより多くの人たちに知ってほしい」――この日、数多くの参加者たちから発せられた言葉だ。
京都中高教員の柳学喆さん(34)は「在日朝鮮人、民族教育に対する差別は、植民地時代から数えて100年以上も続いている。虚無感を感じている場合ではない。不当なことに怒り、おかしいことにおかしいと声を上げ、最後まで立ち向かわなければ」と力を込める。教え子たちと問題意識をともにし、かれかのじょらと今後もともに行動を続けていきたいと話していた。(鳳)