「4.24の故郷」でプロジェクト始動!
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4.24阪神教育闘争から75周年を迎えた今年、兵庫県の西神戸朝鮮初級学校で、生徒・児童数の増加をもって、民族教育を守り発展させていくためのプロジェクトが行われている。
4.24闘争の中心地となった兵庫県の中でも、同胞たちから「4.24の故郷」として知られている同校※。
6月2日、西神戸初級学区である、兵庫県の西神戸および須磨垂水地域の総聯活動家や教職員たちなど約60人におよぶ関係者たちの会合が同校講堂で行われた。
会合であいさつした金幸一校長は、西神戸、須磨垂水地域の同胞たちをはじめ、昔から地域の同胞コミュニティが一丸となって学校を支えてくれていることについて謝意をのべたほか、昨今の学生数減少問題や学校運営の状況について報告した。そして「より多くの子どもたちを受け入れることで学校を守れるし、同胞社会を盛り上げられる。皆で力を合わせ、どんなことがあっても多くの子どもたちを見つけ出そう」と呼びかけた。
会合では、学区地域をあげての一大プロジェクト「ウリハッキョええで~!プロジェクト(우리학교 좋아라!운동)」をはじめとする具体的な対策とその内容が解説された。各地での取り組みの経験を積極的に採用し、学校参加型のオンマ・オリニモイムや土曜児童教室の参加者拡大などの計画を行っていく予定だ。
そして各地域の代表3人による討論に続き、総聯本部の金徹委員長が締めのあいさつを行った。委員長は「西神戸初級を同胞社会の未来を担い、同胞たちが子どもたちを心から預けられる信頼できる学校に作っていこう」と話した。
会合後には、参加者たちの懇親会が行われ、さまざまな人がプロジェクトに取り組む上での決意表明をするなど、ウリハッキョに対する熱い思いが共有された。
関係者たちは現在、その思いを地域の同胞たちや保護者たちと共有し、この地における民族教育の明るい展望を見出すため「ウリハッキョええで~!プロジェクト」に積極的に取り組んでいる。
特に、来る7月30日の校内イベントや8.15行事、愛校節などのイベントにたくさんの参加者を募るよう、アプローチを行っている。
新たな一歩を踏み出した西神戸朝鮮初級学校に期待だ。
※75年前の4月23日、西神戸地域の同胞児童たちが学んでいた神楽小学校を閉鎖しようと多くの警察押し寄せるなか、数千人の同胞たちが集まり結束し、学校を守りきったという。翌24日にGHQが発布した非常事態宣言により西神戸地域の学校も閉鎖されたが、49年9月9日、2階建ての木造校舎を現在地に落成。同年10月19日には当局が第2次学校閉鎖令が発布される中でも西神戸では学校を固守し、自主学校として教育を続けた。
(情報提供=西神戸朝鮮初級学校)