他誌のデザイナーをみて
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子どもがチャンネルを自由に回していたことから、とある番組を偶然みることができた。
その番組では、ある雑誌編集部の休刊前の日々を密着取材していた。
(k)さんが以前ブログで話していた(週刊誌の休刊(廃刊) – イオWeb (io-web.net))週刊朝日編集部だった。
そのなかで、30年間、そこの編集部のデザイナーとして働いてきた方も登場していた。
フリーのデザイナーの方で週の前半は自身の事務所で、週の後半の校了前は編集部にでてきて働いているのだという。
働きぶりをみて、どこの編集部の雑誌デザイナーも同じようなものなのだなあと思った。(もちろん、週刊誌と月刊誌はサイクルが違うので、自分とは比較にならない相当な仕事量だとおもうのだけど…)
番組のなかで、「デザインの仕事はパソコンがあれば自宅でもできる。でも記者の人たちが本当に伝えたいことを知るには会って話すのが一番。だから○○さん(デザイナーの方の名前)校了前には必ずこの席に」とナレーションが流れていた。
すごく共感。
校了前はドバっと原稿がまとめてくるので、担当記者とも何度か話し合いながら素早い判断力をもって組み上げなければ、締め切りに間に合わない。
特に初めて取り組む特集には準備にやはり時間がかかるので、締め切り3日前に雑誌全体の60~70%を仕上げることも多い。
今月わたしは特集2「文学でたどる戦場の生」を担当。担当記者の(鳳)さんが予め画像資料をたくさん準備してくれたので、組むのには悩まなかったものの、やはり初めて取り組む企画、時間が足りなくほぼ1日で特集2全体をデザインした。
〆切直前は編集部全体で協議することも多い。
個人的には、校了前の期間内に子どもが体調を崩さないかが一番心配になる。
やむをえず、〆切前に自宅で作業したことも過去何度かあるのだが、やはり仕事の進め具合が全く変わる。
校了前にやむをえず在宅で仕事するときは、心の中で涙を流しながら、黙々と仕事を進める。
実は今週、子どもが体調を崩しずっと在宅勤務だったのだが、7月号の〆切を無事終えた後だったのが幸いだった。
とにかく、雑誌の校了前はいかに読者の方々にちゃんと伝えられるかを短い時間で作り上げないといけないので、職場で仕事を進めるのが一番。
記者の意図を組んでデザインして喜んでもらえたときは素直に嬉しくなる。読者の方々から反響をもらえたときは倍で嬉しい。(愛)