ウリハッキョで「ロボコン」体験!
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NKLaboが主催(協賛=在日本朝鮮京都府青商会)する「夏のロボコン※体験会」が8月6日、京都朝鮮初級学校で行われ、10人の子どもたちと保護者たちが参加した。
2018年からその活動が開始されたNKLaboは、毎月1回、滋賀や京都の朝鮮学校の子どもたちへのプログラミング授業や教材作成を行っているほか、社会人向けの勉強会も開催中だ。
NKLaboには、元総聯活動家や現役の朝鮮学校教員のほか、大手メーカーのエンジニア、起業家、会社員、フリーランスなどさまざまな人たちが携わっている。プログラミングやものづくりが本職の人はもちろん、専門知識がない人も講師として活躍している。ウリハッキョに対する思いや子どもたちとのコミュニケーションを重要視している。
今回行われた「夏のロボコン体験会」は、NKLaboの「スピンオフ」企画という。毎月の授業という受講形式ではなく、ロボコン体験を通じて「自ら考え、制作し、動かしてみる」という実践で、論理的思考やプログラミングへ興味を持ってもらいたいという意図から企画された。
参加した子どもたちがロボット制作にあたったのは今回が初。
また、この日は子どもたちだけでなく、保護者も積極的にロボット制作にあたった。
会場は、競技に参加したロボットたちへの応援や、その奮闘をともにする姿で一つになり、大きく盛り上がった。
子どもたちからは、
「基本の形を組み立てた後、自分で工夫しながら作るのが楽しかった」
「自分で考えてロボットを作っているときが1番楽しかった」
「おもろかった! また来るわ!」
など積極的な声が上がった。
◇◇
結成から今日まで、「すべての子どもたちの学びの機会損失を防ぐ。特にウリハッキョの子どもたちをエンパワーメントする」(李春秀代表)ということをモットーに活動してきたNKLaboのメンバーたち。
さらに多くのウリハッキョで、ロボコンを含むプログラミング教育の可能性を見出すこと、近隣の日本学校とも交流をもち、地域の子どもたちの成長を促す場を作ることなどが今後目指す目標だという。
※ロボコン~「ロボットコンテスト」の略で、 ロボットをチーム(もしくは個人)で製作し、それを競わせる大会のこと。小学生から社会人まで、全国規模の大会が毎年開催されている。
(情報提供=NKLabo 李春秀代表)