出雲・松江へ
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週末を利用して島根県へ旅行してきた。目的は出雲大社をはじめとする神社巡りだ。
発案者は大学時代からの友人で、これまでもかのじょ発信で浅草寺、ジョイポリス、スカイツリー、伊勢神宮、ディズニーランド、よみうりランド(その他イベントや映画)などへ行っている。
私は趣味でLINEスタンプを作っているのだが、上のイラストは完全にかのじょへの思いを込めて描いたものだ。それくらい、普段は腰の重い私をさまざまな場所へ連れて行ってくれる。
さて、ざっくりした日程である。
【1日目】
須佐神社
出雲大社
稲佐の浜
【2日目】
八重垣神社
神魂神社
美保神社
二日間の歩数は2万6千歩以上。静かな空気と深い緑に包まれ、都心とはまた違ったリフレッシュができた。
中には土地の先端に位置する神社もあり、交通機関が限られているため、友人が誘ってくれなければもしかしたら一生来ることがなかったかもしれないと思った(旅行のプランはすべて友人が立ててくれた)。
二人旅の楽しいところは道中のお喋りにあると思う。今回の旅も一回一回の移動が比較的長かったので(平均片道30〜40分)話す時間がたっぷりあった。
生活圏を離れ、話題も身近なことから大きなことへと移っていく。友人が「今後の具体的な目標がある」と口にしたときは少し感動した。
友人は定職に就いているから日々をこなすのも簡単ではないはずなのに、新しいことへ目を向ける体力や気力を失っていない。その表情が、揶揄ではなく純粋に眩しかった。
長く語らううちに自分の価値観がだんだんと言語化されていくのも良かった。話してみて、(自分こんな風に考えていたんだ)と気づかされることもある。
***
内面のことばかり書いているが、楽しいものもたくさん目にした。
八重垣神社の奥の方にある「鏡池」。受付で購入した占い紙をここに浮かべると文字があらわれ、その人の今後を占ってくれる。さらに真ん中に硬貨を置いて、沈むまでの時間でさまざまな予測ができるそうだ。
私は占わなかったが、興味深くて池底を覗き込むとたくさんの占い紙が沈んでいて息をのんだ。無数の人の願いがここに積み重なっているのだ。言い伝えの力を感じた。
他にも、稲佐の浜にある巨大な岩を見たり、真下に港が望める温泉に入ったり(ただしすりガラスではなく透明の窓がはめ込まれており、談笑している人々や釣り人をこちらから見られるので、向こうからも裸の人間が見えるということになる)、足を運ばなければ得られない体験をした。
自由だ、そしてのびのびしている、と思った。私にとってはそう感じられることが、こちらでは普通のことなのだ。旅は、いつもとは違う尺度を手に入れる時間でもあるのかもしれない。
物事を見る尺度をたまに入れ替えることで、日常に戻っても新たな発見ができるようになる。(理)