おめでとう、茨城ハッキョ創立70周年
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10月8日の日曜日、茨城朝鮮初中高級学校(水戸市)に行ってきました。同校の創立70周年を記念する式典と公演に参加するためです。
私は茨城ハッキョの卒業生ではありませんが、なぜか参加することになりました。
行きは上野から学校まで結ぶ特別バスで向かいました。バスは学校がこの日のために準備したものです。卒業生ら40人くらいが乗っていたでしょうか。
12時半ごろに到着。式典が始まるまでの時間に校舎2階に設置された70周年を記念する展示を見学しました(写真)。
茨城民族教育歴史資料室では70年間の写真と年表などが展示されていました。またセッピョル学園に関する部屋などもあり充実した内容となっていました。
1時からの式典では高石典校長が報告を行いました。茨城ハッキョは1953年4月15日に土浦で中級学校として開校、55年に高級部を併設、生徒数の増加にともない59年に水戸に移転します。その後の62年不審火による火災で校舎と寄宿舎が燃えてしまいますが、同胞たちが立ち上がり短期間で新校舎を建設したといいます。67年に初級部を併設して現在の姿となります。
北関東、東北、北陸など朝鮮学校では一番広い学区を有しており、校長は祖国と同胞社会のために貢献し活躍する多くの人材を輩出してきたと強調していました。
第2部の記念公演では児童生徒はもちろん、同校出身の金剛山歌劇団の団員や卒業生、セッピョル学区の他校の児童生徒などが舞台を飾りました。子どもたちの歌や踊りは素晴らしく斬新な演目もあり、何ヵ月もこの日のために練習を重ね準備してきたことがわかりました。最後は児童生徒と教員ら全員が校歌を披露してくれました。
日本各地、遠方からも卒業生が参加していました。行事が終わった後はJR水戸駅近くのホテルで連合同窓会が開かれていました。
記念行事には保護者、卒業生、同胞、日本市民ら約700人が、同窓会合わせて延べ1000名を超す人たちが参加したそうです。
70周年に際して、校舎トイレの修理・交換、寄宿舎Wi-Fi環境の整備、寄宿舎クーラーの拡充などが同胞たちの力で行われました。
70周年を迎える今年、ハッキョではこの日の行事以外にも、5月の大運動会、9月のチャリティゴルフコンペが行われ、11月5日には同校でウリハッキョコリアングルメフェスタ2023が行われる予定です。
一つの区切りを迎えた茨城ハッキョですが、これからも100周年を目指して邁進していくと決意していました。(k)